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SF読もうぜ(127) アイザック・アシモフ『ファウンデーション対帝国 銀河帝国興亡史②』

img055.jpg 天才科学者ハリ・セルダンによって辺境の惑星ターミナスに、第二銀河帝国樹立のための種子として"ファウンデーション"が設置されてから二百年が経過した。はじめは百科事典編纂者の小さな共同社会として発足したファウンデーションだったが、まず周囲の野蛮化した諸惑星を併合し、ついで帝国から離脱した将軍たちをうちやぶり着々とその版図を拡大していった。だが、つぎにかれらの前に現れたのは、怖るべき敵―――死につつあるとはいえいまだ全宇宙の人工と富の四分の三を支配している帝国の最後の狂暴な攻撃であった!巨匠が壮大なスケールで描く傑作シリーズ第二弾!

いいねー。

 と、怪しい口調の評価ですが、すでに次の巻が楽しみです。ファウンデーションの命運やいかに!?

 第一部では、ひたすらにファウンデーション存続のために努力をし続けるわけですが、なんだか元寇のときの日本みたいに「状況」に助けられます。これまでが、英雄の物語だったので、「そうきたか!」とうなりました。全巻で登場した人物の息子が登場したり、続き物の楽しみもあって、いいですねえ。

 第二部では『スターウォーズ』ですよ。ミュータントの悪役ミュールはダースベーダーを思わせる超能力者。しかも、最後の最後まで正体がわからない。その辺の、ミステリ的な楽しみもある作品です。
 セルダンの予想が、ミュールという因子によって狂い始め、それによって巻き起こる混乱にこちらも巻き込まれてしまいました。いやあ、面白いわあ。
 トランとベイタというすてきな名前の夫妻が登場しますが、できれば次巻でも登場してほしいなあ、と思うけど。道化師の恋の決着はいかにもアシモフらしいなあと思いました。あそこで、極悪非道になれないのが、アシモフの倫理観だと思います。嫌いじゃないですがね。

 次巻では、ついに「第二ファウンデーション」の登場ということで、わくわくしてます。
 「あせらず、気長に」と昨日の記事で言及しながら、舌の根も乾かぬうちに翌日の二冊目読破。だって、面白いんだもの。ああ、先が気になる。
 アシモフの他作品の感想
  『神々自身』
  『火星人の方法』
  『サリーはわが恋人』
  『鋼鉄都市』
  『はだかの太陽』
  『永遠の終り』
  『ファウンデーション』
  『ファウンデーション対帝国』
  『第二ファウンデーション』
  『ファウンデーションの彼方へ』
  『ファウンデーションと地球』
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