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SF読もうぜ(268) 日下三蔵『日本SF全集・総解説』

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 43作家の長篇・連作71作、短篇641作を厳選 架空のSF全集の体裁で贈る画期的ブックガイド!

 いろいろな読み方があると思うのですが、素人の僕にとってはガイド・ブックです。

 特に読んでみたいものを挙げますと、平井和正「星新一の内的宇宙」、今日泊亜蘭『光の塔』、広瀬正『マイナス・ゼロ』、野田昌宏「コレクター無惨」、半村良『石の血脈』、山田正紀『崑崙遊撃隊』、川又千明『幻詩狩り』、堀晃「梅田地下オデッセイ」、鏡明『不確定世界の探偵物語』、夢枕獏『上弦の月を喰べる獅子』、神林長平「敵は海賊」、高千穂遙「クラッシャー・ジョーシリーズ」・・・・・・。以上見てもらうとわかりますが、やはり古い世代の作品のほうが気になるし、傾向が好きなようです。新しい人のほうになるにしたがって興味が薄れてしまうのはなぜでしょう?まあ、けっこう読んでしまっているということが原因の一つではあるのですが・・・・・・。

 と、ガイドブック的見方を終えたところで、「自分だったらこれを選ぶ!」ということをそれなりに読んでいる筒井康隆と大原まり子でやってみたいと思います。

 筒井康隆の場合、SF以外の作品を入れたくなってしまう衝動に駆られますね。「小説私小説」や「読者罵倒」とかも入れてみたいし、「家」は純文学誌に掲載されたもののSFだと思いますんで入れたいですね。「アフリカの爆弾」と「ベトナム観光公社」は入れたいじゃなくて入れなきゃいかん部類だと思います。「新宿祭」も欲しいし、「新宿コンフィデンシャル」「おれに関する噂」「ポルノ惑星のサルモネラ人間」「最後の喫煙者」・・・・・・。好きな作品が多すぎて紙幅が足りません。長篇は『脱走と追跡のサンバ』『虚航船団』を推したいですね。

 大原まり子はやっぱり「薄幸の町で」を一番に推したいです。これもやっぱりSF以外の作品を妙に入れたくなってしまいますね。「薄幸の町で」の前譚である「有楽町のカフェで」、「書くと癒される」も大好きなので。それから「胃動理論」ですね。「まりこのMはモンスターのM」も非常に好きです。実は本棚には『金色のミルクと白い時計』『銀河ネットワークで歌を歌ったクジラ』、処女少女漫画家シリーズ、『超・恋・愛』、『一人で歩いていった猫』、イクラシリーズしか並んでいなくって、残りは倉庫の中のブック・ボックスの中で眠っていることに今気づきました。確認する気力もないので、これくらいでしょうか。長篇は『タイム・リーパー』と『物体Mはわたしの夢を見るか?』を推したいです。前者は大原まり子の作品との初めての出合いの本であるし、後者は80年代的なにおいの残る作品が大好きなので。

 と選者によって、全集というものは大きく様変わりしてしまうようです。僕がもし全集や選集を作れたら・・・・・・そう妄想するのは、読書家にはありがちですが、それで本を作ってしまった著者はすごいと思います。CDを編集するように、小説も簡単に編集できたらいいのに!と読後に思ってしまいました。
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