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SF素人が空想科学小説に耽溺するブログ。

モラトリアム

   

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「ジェームズ・キャメロンのSF映画術」EPISODE2 宇宙探索

第2話は「宇宙探索」です。

 今回はジェームズ・キャメロンとジョージ・ルーカスの対談が軸。激アツ。
 ルーカスは「想像力」の大切さを説いておられます。将来、人類は他の惑星に移住しないと生きていけない。そういったことを考えるためにもSF映画は必要なのです。

 今回、登場した映画は、「オデッセイ」「ゼロ・グラヴィティ」「2001年宇宙の旅」「フィフス・エレメント」「禁断の惑星」「スターウォーズ」「アウトランド」などです。
 ルーカスは「2001年宇宙の旅」からの影響を述べています。

 宇宙でも宇宙服なしに宇宙船から出てくるクルーから、「2001年宇宙の旅」で一気にリアリティが増し、「スターウォーズ」で古ぼけた未来が登場し、「エイリアン」では汚れた宇宙船などが描かれ、企業や政府といったものにも囚われる宇宙進出という、宇宙観・未来観の変遷が視覚的に観れて面白かったです。

 映画監督ではリュック・ベッソンが登場。「フィフスエレメント」は好きな作品なのでうれしかった。ミラ・ジョヴォヴィッチも登場し、あの不思議な宇宙人の名前をそらで言えてました。スゴイ!

 また「オデッセイ」も好きな映画で、原作者のアンディ・ウィアーも出演して喋ります。原作ファンにはたまらないですね。「デューン」「アバター」「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」(この作品も大好き!)「アポロ13」もそういえば登場していました。
 そして、SF作家といえば、ウェルズ・ヴェルヌ・キャンベルなどへの言及やハインラインが映像として登場しています。そして、サミュエル・R・ディレイニーがインタビューで登場します!「うわー、喋ってるー」と普通に思ってしまいました。

 いやー、SFファンにはたまらないシリーズですねー。次も楽しみです。
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SF読もうぜ(373) 夢枕獏・大倉貴之編 『日本SF名作集成1 タイムスリップの不思議』

タイムスリップ、歴史改変、異星人との接触、テクノロジーの発達による人体及び精神の拡張等の代表的なテーマに沿って、戦後から今日に至るまでの名作SFを厳選した、日本SFの独自性と多様性を存分に楽しめるアンソロジー。


 日本SFのアンソロジーです。
 第一巻のテーマは、「タイムスリップ」。時間テーマの作品たちです。
 やはり、このテーマは面白いですね。
 個人的には、SF第一世代の作品はそれなりに読んでいるものの、それ以降はさっぱり読んでいないので、それらの名作に出会うということで、ワクワクしています。



「ジェームズ・キャメロンのSF映画術」EPISODE1 地球外生命体

ムービープラスでやっていたものを録画していたのをようやく見ました。

 ジェームズ・キャメロンがホストとなって、いろんなゲストの話を訊いたり、インタビュー形式で俳優などがSF映画について語ったりする番組です。

 第一話は「地球外生命体」、エイリアンについてです。

 名だたる映画監督が登場してSFについて語ってくれます。
 スピルバーグ、リドリー・スコット、クリストファー・ノーラン、ジョージ・ルーカス・・・。個人的には、「エイリアン」の監督であるリドリー・スコットと「エイリアン2」の監督であるジェームズ・キャメロンが「エイリアン」について語っているのが熱かった

 エイリアンについての映画ということで、「未知との遭遇」「コクーン」「アバター」「インデペンテンスデイ」「ソラリス」「ボディスナッチャー」などなどの映画が登場します。特にスピルバーグが「未知との遭遇」そして「ET」へのつながりを述べているところが面白かったです。

 また、SF作家の映像なども登場し、レイ・ブラッドベリの映像やテッド・チャン、ケン・リュウなどのインタビューもあり、喋っている彼らの姿を見るのも感慨深いものがありました。

 「スピルバーグは宇宙人の手先である」という都市伝説についてスピルバーグ自身が語っているところがあり、笑ってしまいました。
 また、俳優のインタビューでもキアヌ・リーヴス、ウィル・スミス、シガニー・ウィーバーなどSF映画にお馴染みの面々が登場し、うれしいかぎりです。

 EPISODE2は、「宇宙探索」ということで、これまた見るのが楽しみです。

西日本新聞社都市圏情報部『九州漫画家図鑑』

九州出身の漫画家を紹介したもの。配列は五十音順。本書は「金曜パック」のなかの「山猫倶楽部」で、1998年4月3日から1999年9月24日まで計73回連載したものをまとめたもの。


 良書です。
 漫画家本人に取材し、コメントを得ているので、漫画家の肉声を聞くことができた気がします。たぶん、西日本新聞本誌に載ってたのを読んでたような記憶があります。

 そもそも九州人は(福岡の人だけかもしれませんが)、地元愛が強いのです。
 だから、このような本が出るのでしょう。福岡の地に住みながらマンガを描いている人も多いですね。2000年1月発行の本ですから、少し情報は古いですが、たいへん面白い。

 九州に住んでいる人は、知っている高校の名前や大学の名前などが出てくるので、身近で楽しいでしょう。僕も高校の大先輩にあたる人を二人見つけたので、そういう楽しみ方もできます。

 僕の大好きなマンガ家で掲載されている人は、井上雄彦うすた京介川原泉永松潔萩尾望都北条司松本零士です。

 地方色の強いマンガを描いている人の記事などは、やはり面白いですね。
 福岡を舞台にしているうえやまとちの「クッキング・パパ」、沖縄のチームが大暴れするなかいま強の「わたるがぴゅん!」の記事などは興味深く読みました。

 尾田栄一郎の記事が載っているのを見ると、「ONE PIECE」って長い連載だなあと思います。

 ところで、九州出身の漫画家に焦点を当てているはずのこの本ですが、一人だけ「おや?」と思う方がいます。星野之伸です。
 北海道帯広市生まれ。一時、横浜市に住む。愛知県の大学へ。漫画家となり東京に住むが、札幌市でペンを取っている・・・。作品は九州が舞台ですが、著者の経歴には九州は関係なし。
 これは、記事を書いた星野之伸ファンが、企画にかこつけて好きなマンガ家と直接コンタクトを取る機会に使ったに違いないと僕はにらんでいるのですがどうでしょう?編集した人のプロフィールの中に、好きなマンガ家を「星野之伸」としている人もいますし・・・。

 今、この本を出すとしたら、諌山創や吾峠呼世晴の名前が入ってくるのでしょうねえ。

 地方の出版物ですが、すごくいい本ですので、読んだことのない方はぜひ!

編集:図書の家『少女マンガの宇宙 SF&ファンタジー 1970-80年代』

70年代SFファンタジーの傑作短編萩尾望都「ユニコーンの夢」A5サイズで初収録!!あの頃の少女マンガ家たちがイマジネーション豊かに描き上げた、ハヤカワ文庫のカバーイラスト106点も一挙収録!図版点数300点超!魅惑の少女マンガワールド。「SF&ファンタジー少女マンガ635作品リスト」ほか、作家・作品・雑誌を図版とテキスト3万字超で紹介!


 少女マンガのSFファンタジー作品を系統的に紹介してくれる本という認識で僕は読みました。
 詳しい人は、「ああ、こういう作品あったなあ」という思いで読むんだろうなとも思いました。

 僕は83年生まれなので、ほとんどが生れる前の作品なので、まだまだ読んでいない名作がたくさんあり、興味を持ちました。

 読んでみたいと思ったのは、山岸涼子の「妖精王」、和田慎二「超少女明日香」、竹宮恵子「地球へ」、坂田靖子の作品、「超人ロック」ですね。

 最近、児童向けのSFアンソロジー(「SFセレクション」)で、少女マンガのSFを読むことがあり、とても面白く、「そういえば、まだまだ開拓できていない分野がある!」と思ってしまったので、この本を手に取ったのです。これまでも、川原泉の作品や萩尾望都の「11人いる!」などは衝撃的だったのですが、主だった少女マンガのSFも読んでいないようじゃSF好きを名乗れないなというよくわからない矜持が働いています。

 後半部では、ハヤカワ文庫FTの表紙など、少女マンガ家が起用されたいきさつなどがあって面白かったです。ジャック・フィニイ作品の表紙やアーシュラ・K・ル・グィン作品の「ロカノンの世界」(萩尾望都)「幻影の都市」(まつざきあけみ)の表紙などは強烈に印象に残っています。

 少女マンガとSFファンタジーへの愛に満ちた本で、ほっこりしながら読みました。

高橋葉介『海から来たドール』 (ぶんか社コミックス)

「海から来たドール」平凡な学生・トオルが出会ったのは、恐竜にまたがった不思議な娘・ドール。
「砲台」死んだ祖父とのある「約束」を守るため、砲台の中に住み続ける少女だったが……。
「テレパス」好きな相手に想いを伝えられる方法がるとしたら……?
「海妖」航海士を襲う船の上での怪奇現象!
「たった一人の日本人」世界中の日本人が、ある日突然、死亡! 残されたのは平凡な人生を歩んできた田中一郎(25)ただひとり。
「妖獣の女王」炭坑に潜む妖獣たちが、人間を食い殺す!
「竜神伝説」地球の危機に、風・水・火・土をつかさどる者たちが集い、救世主となる!?



 高橋葉介の短編集です。

 とても時代を感じる作品集でした。
 物語の素材は、南洋への憧れを感じるものや伝奇的作品、SF作品など、すごく80年代的(その頃僕はまだものごころついていなかったけど)で懐かしい。


『古代文明ミステリー』 博学面白倶楽部 (王様文庫)

空中都市マチュ・ピチュ、ナスカの地上絵、アトランティス伝説、トロイアの木馬、黄金の国エル・ドラド、イスラエル10部族…知られざる「ドラマ」、失われた「技術」、信じられない「習慣」―世界は謎とロマンにあふれている!


 年末に超常現象特番古代文明特番がよくやっていて、感化されてこの本を読みました。

 マチュ・ピチュって、まだ「発見」されて100年ちょいなんだ・・・とか、ピラミッドって、ほとんどが盗掘の被害に遭ってるんだ・・・とか、面白い事実を知ることができて、古代文明入門者には楽しい本です。

 兵馬俑坑が東を向いてるのは、東に不老不死の地があるから?秦の始皇帝が不老不死の薬を求めさせた徐福が日本に来ていたという伝説があるのですが、佐賀には記念館までありますからね。今度、行ってみたいなあ。

 写真もたくさん載っていて楽しいのですが、オルメカ文明の巨顔(巨石人頭像)が一番のお気に入り。フィギュアが欲しいくらいです。

 繁栄した文明が突如として滅亡する。その謎の魅力!
 伝説と思われていたものが、実在するという衝撃!
 アトランティス、モヘンジョダロ、マヤ文明、ポンペイ、トロイア、ムー大陸・・・。
 SFではよく取り扱われる超古代文明。『三つ目が通る』などで、そのすごさを刷り込まれている僕には、楽しい限りです。

 考古学は想像の余地が残されているからこそ面白い。
 妄想の翼を広げられる楽しい本でした。

 

五感に対する不信感 諸星大二郎『あもくん』

息子の守は、幼い従姉妹に「あもくん」と呼ばれている。キャンプに来たものの、乗り気でない私と守は二人で森を散策した。日が暮れ、疲れた守を背負ってキャンプ場に戻ると……。家族の日常に潜む異界を描く!


 連作短編集で、シリーズものでありながら、この先どうなったのかわからない、というったものが多く、平然と次の話が始まります。そして、そのつながっていない最後の一コマの断ち切られた感じ、というのも一つの味となっていて、いいですね。


荒木飛呂彦『岸部露伴は動かない』(2)

杜王町在住の人気漫画家・岸辺露伴。作品づくりに一切の妥協を許さない彼が、様々な取材先で出会った尋常ならざる体験とは…!?シリーズ第2弾は『望月家のお月見』『月曜日 天気-雨』『D・N・A』『ザ・ラン』の4編を収録。


 一言で表すと、まさに「奇妙」な連作短編です。

 NHKの実写ドラマ「D・N・A」の原作を含んでいます。
 「くしゃがら」も入っているかと思いましたが、これは小説版に収録とのこと。残念。


荒木飛呂彦『岸辺露伴は動かない』(1)

杜王町在住の人気漫画家・岸辺露伴。好奇心に溢れ、リアリティを追求する彼が、さまざまな取材先で体験した恐怖のエピソードとは…!? 『懺悔室』『六壁坂』『富豪村』『密漁海岸』『岸辺露伴 グッチへ行く』の5編を収録。


 NHKにて、三夜連続で実写ドラマ化されるということで第一夜を見ました。
 高橋一生、さすが!という感じで、ドラマは大満足でした。

 『ジョジョの奇妙な冒険』の本編はPart6までは読んだものの、スピンオフ作品は読んだことがなかったので、手にとってみました。ドラマとなった「富豪村」も第一巻に収録されています。


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