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SF素人が空想科学小説に耽溺するブログ。

モラトリアム

   

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SF読もうぜ(320) ジャック・ボドゥ『SF文学』

ガーンズバックからダン・シモンズまで、さらに日本では未邦訳の作家にいたるまで一挙に紹介。サイエンス・フィクションの誕生と変遷について、アメリカ、イギリス、フランスを中心に解説する。宇宙、時間、ロボット、クローンなどのテーマごとに作品紹介した、読みたくなる読書案内。
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SF読もうぜ(319) B・W・オールディス「グレイベアド」

 人類の終末は思わぬ形で訪れた。五十年前の〈変事〉以来、赤ん坊が生れなくなったのだ。地球にはもう子供も青年もいない。世界の平均年齢は七十歳に達し、滅びゆく人類の苦闘を記録するための機関が設立される。その一員である〈灰色ひげ〉は、妻と友人共に川を下る旅を続けるが……。『地球の長い午後』の著者が描破する恐るべき未来!

大野茂『サンデーとマガジン 創刊と死闘の15年』

 1950年代終わり、高度成長の入り口に立った時代の空気を察知した小学館、講談社は週刊少年誌創刊に向けて始動。早くも激しい先陣争いを展開した結果、サンデー、マガジン2誌同時創刊に至る。線の太く丸いメジャー漫画家の獲得、“さわやか”イメージ戦略、正統派ギャグ漫画路線を掲げるサンデー、他方マガジンは、原作と作画の分業体制、情熱的な“劇画”路線と巻頭グラビア大図解を展開――それぞれ独自の方針を掲げ、熾烈な読者獲得競争を繰り広げた。本書は、両誌の黄金時代を現場で支えた男たちの人間やドラマに迫る。元編集者の証言は、私たちにスリルと多くの知恵を与えてくれる。懐かしい名作やブームの裏話も満載。

SF読もうぜ(318) バリントン・J・ベイリー『時間衝突』

 異星人との戦争で過去の遺産がことごとく失われた地球。異星人が遺した遺跡を調べていた考古学者たちのもとに、驚くべき資料が届けられた。300年前に撮られた一枚の写真に、現在よりはるかに古びた遺跡の姿が写っているのだ。遺跡は年とともに新しくなっているというのか?彼らは異星人の技術を用いてタイムマシンを開発し、過去へと旅立つ。アイデア派の鬼才が放つ究極の時間SF。

SF読もうぜ(317) アルフレッド・ベスター「分解された男」

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舞台は24世紀、人類の進化が人の心を自在に透視する超感覚者たちを生みだし、犯罪を計画することさえ不可能とされた時代。全太陽系を支配する一大産業王国の樹立を狙うベン・ライクは、宿命のライバルを倒すため、あえて殺人という非常手段に訴える、計画は首尾よく成功したかに思われた。だがニューヨーク警察本部の第一級超感覚者、刑事部長リンカーン・パウエルは、この世紀の大犯罪を前に陣頭指揮を開始、ここに超感覚者ライクの、虚虚実実の攻防戦が展開する!現代SFの鬼才の処女長編にして第一回ヒューゴー賞の栄誉に輝く歴史的傑作!

SF読もうぜ(315) ラリイ・ニーヴン「プタヴの世界」

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身長四フィート、奇妙に曲がった四肢、つるりとした球形の頭――イルカたちが海底で発見した〈海の像〉は、古代のゴブリンさながらの様相を呈していた。いったい、これは・・・・・・?時間遅延フィールドに入った異星人ではないかと考えた物理学者のチームは、コンタクト・マンの出動を要請した。だが、コンタクトに成功したラリイ・グリーンバーグはめくるめく意識の奔流に呑みこまれ・・・・・・やがて、その〈像〉こそ、15億年前、全銀河を支配していたスリント人唯一の生存者であることが判明したのであった!ノウンスペース・シリーズの原点をなすニーヴンの処女長篇、遂に登場!

SF読もうぜ(314) 梶尾真治『黄泉がえり』

あの人にも黄泉がえってほしい―。熊本で起きた不思議な現象。老いも若きも、子供も大人も、死んだ当時そのままの姿で生き返る。間違いなく本人なのだが、しかしどこか微妙に違和感が。喜びながらも戸惑う家族、友人。混乱する行政。そして“黄泉がえった”当の本人もまた新たな悩みを抱え…。彼らに安息の地はあるのか、迫るカウントダウン。「泣けるリアルホラー」、一大巨編。

SF読もうぜ(313) サミュエル・R・ディレイニー『アインシュタイン交点』

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遠未来の地球。人類はいずこへか消え失せ、代わりに住みついた異星生物が懸命に文明を再建しようとしていた。ロービーは人の心を音楽で奏でることができる不思議な青年。恋人の死を契機に旅に出た彼は古代のコンピュータ、ドラゴン使い、海から来た暗殺者など様々な存在との出会いを経て、世界の大いなる謎を解き明かしてゆく・・・・・・幾層ものメタファーやシンボルを重ねて華麗な神話宇宙を構築し、ネビュラ賞に輝く幻の名作

ヒューゴー賞 長編部門 チェック

1953年 『分解された男』(The Demolished Man) アルフレッド・ベスター
1954年 該当賞の発表なし
1955年 『ボシイの時代』(They'd Rather Be Right) マーク・クリフトン、フランク・ライリー
1956年 『太陽系帝国の危機/ダブル・スター』(Double Star) ロバート・A・ハインライン
1957年 該当賞の発表なし
1958年 『ビッグ・タイム』(The Big Time) フリッツ・ライバー
1959年 『悪魔の星』(A Case of Conscience) ジェイムズ・ブリッシュ
1960年 『宇宙の戦士』(Starship Troopers) ロバート・A・ハインライン
1961年 『黙示録三千百七十四年』(A Canticle for Leibowitz) ウォルター・ミラー
1962年 『異星の客』(Stranger in a Strange Land) ロバート・A・ハインライン
1963年 『高い城の男』(The Man in the High Castle) フィリップ・K・ディック
1964年 『中継ステーション』(Way Station) クリフォード・D・シマック
1965年 『放浪惑星』(The Wanderer) フリッツ・ライバー
1966年 『デューン/砂の惑星』(Dune) フランク・ハーバート
『わが名はコンラッド』(This Immortal/雑誌初出時は「...And Call Me Conrad」) ロジャー・ゼラズニイ
1967年 『月は無慈悲な夜の女王』(The Moon Is a Harsh Mistress) ロバート・A・ハインライン
1968年 『光の王』(Lord of Light) ロジャー・ゼラズニイ
1969年 Stand on Zanzibar ジョン・ブラナー
1970年 『闇の左手』(The Left Hand of Darkness) アーシュラ・K・ル=グウィン
1971年 『リングワールド』(Ringworld) ラリー・ニーヴン
1972年 『果しなき河よ我を誘え』(To Your Scattered Bodies Go) フィリップ・ホセ・ファーマー
1973年 『神々自身』(The Gods Themselves) アイザック・アシモフ
1974年 『宇宙のランデヴー』(Rendezvous with Rama) アーサー・C・クラーク
1975年 『所有せざる人々』(The Dispossessed) アーシュラ・K・ル=グィン
1976年 『終りなき戦い』(The Forever War) ジョー・ホールドマン
1977年 『鳥の歌いまは絶え』(Where Late the Sweet Birds Sang) ケイト・ウィルヘイム
1978年 『ゲイトウェイ』(Gateway) フレデリック・ポール
1979年 『夢の蛇』(Dreamsnake) ヴォンダ・マッキンタイア
1980年 『楽園の泉』(The Fountains of Paradise) アーサー・C・クラーク
1981年 『雪の女王』(The Snow Queen) ジョーン・D・ヴィンジ
1982年 『ダウンビロウ・ステーション』(Downbelow Station) C・J・チェリー
1983年 『ファウンデーションの彼方へ』(Foundation's Edge) アイザック・アシモフ
1984年 『スタータイド・ライジング』(Startide Rising) デイヴィッド・ブリン
1985年 『ニューロマンサー』(Neuromancer) ウィリアム・ギブスン
1986年 『エンダーのゲーム』(Ender's Game) オースン・スコット・カード
1987年 『死者の代弁者』(Speaker for the Dead) オースン・スコット・カード
1988年 『知性化戦争』(The Uplift War) デイヴィッド・ブリン
1989年 『サイティーン』(Cyteen) C・J・チェリー
1990年 『ハイペリオン』(Hyperion) ダン・シモンズ
1991年 『ヴォル・ゲーム』(The Vor Game) L・M・ビジョルド
1992年 『バラヤー内乱』(Barrayar) L・M・ビジョルド
1993年 『遠き神々の炎』(A Fire Upon the Deep) ヴァーナー・ヴィンジ 『ドゥームズデイ・ブック』(Doomsday Book) コニー・ウィリス
1994年 『グリーン・マーズ』(Green Mars) キム・スタンリー・ロビンソン
1995年 『ミラー・ダンス』(Mirror Dance) L・M・ビジョルド
1996年 『ダイヤモンド・エイジ』(The Diamond Age) ニール・スティーヴンスン
1997年 『ブルー・マーズ』(Blue Mars) キム・スタンリー・ロビンソン
1998年 『終わりなき平和』(Forever Peace) ジョー・ホールドマン
1999年 『犬は勘定に入れません』(To Say Nothing of the Dog) コニー・ウィリス
2000年 『最果ての銀河船団』(A Deepness in the Sky) ヴァーナー・ヴィンジ
2001年 『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(Harry Potter and the Goblet of Fire) J・K・ローリング
2002年 『アメリカン・ゴッズ』(American Gods) ニール・ゲイマン
2003年 『ホミニッド-原人-』(Hominids) ロバート・J・ソウヤー
2004年 『影の棲む城』(Paladin of Souls) L・M・ビジョルド
2005年 『ジョナサン・ストレンジとミスター・ノレル』(Jonathan Strange & Mr Norrell) スザンナ・クラーク
2006年 『時間封鎖』(Spin) ロバート・チャールズ・ウィルスン
2007年 『レインボーズ・エンド』(Rainbows End) ヴァーナー・ヴィンジ
2008年 『ユダヤ警官同盟』(The Yiddish Policemen's Union) マイケル・シェイボン

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