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SF素人が空想科学小説に耽溺するブログ。

モラトリアム

   

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ミステリの森に迷う④ コナン・ドイル『シャーロック・ホームズの思い出』

img225.jpg 逞しく男らしい生涯を送った老人の暗い過去を、その刺青に読みとったホームズ・・・・・・。探偵を生涯の仕事と決する機縁となった『グロリア・スコット号』事件をはじめとして、名馬の失踪とその調教師の死のからくりを解明する『白銀号事件』、もっとも危険な犯罪王と時代にぬきんでた大探偵との決死の対決を描く『最後の事件』など、ホームズの魅力を遺憾なく伝える第二短篇集。
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ミステリの森に迷う③ コナン・ドイル『シャーロック・ホームズの冒険』

img224.jpg ロンドンにまき起る奇怪な事件を追って神出鬼没する名探偵シャーロック・ホームズは、その怜悧な推理と魅力的な個性で読者を魅了する。近代探偵小説を確立したホームズ物語の第一短篇集。赤毛の男が加入した奇妙な組合のからくりを追う『赤髪組合』、乞食を三日やったらやめられない話『唇の捩れた男』など10編。意表をつく事件の展開、軽妙なユーモアがあふれる作品集である。

海外古典を読む⑨ ルイス・キャロル『鏡の国のアリス』

img223.jpg 暖炉の上の鏡をくぐりぬけ、アリスはまたまた奇妙な冒険に飛びこんだ。おしゃべりをする花たち、編物をするヒツジ、ハンプティ・ダンプティ、ユニコーン、赤の女王etc.鏡の国をさまよっていると、つぎつぎに不思議な住人があらわれて、気がつくとアリス自身も女王さまに――。チェスのゲームを物語に織りこんだ夢とユーモアあふれるファンタジーを金子国義のオリジナル挿画で贈る。

ミステリの森に迷う② コナン・ドイル『四つの署名』

img222.jpg ある日、ベーカー街を訪れた若く美しい婦人。父がインドの連隊から帰国したまま消息を断って十年になるが、この数年、きまった日に高価な真珠が送られてくるという・・・・・・。ホームズ達が真珠の所有者を捜し当てた時、無限の富をもつこの男は殺され、そこには「四つの署名」が――インド王族秘蔵の宝石箱をめぐってテムズ河に繰り広げられる追跡劇!ホームズ物語の2作目にあたる長編。

海外古典を読む⑧ ヘミングウェイ『武器よさらば』

img220.jpg 苛烈な第一次世界大戦。イタリア軍に身を投じたアメリカ人青年フレドリックは、砲撃で重症を負う。病院で彼と再会したのは、婚約者を失ったイギリス人看護師キャサリン。芽生えた恋は急速に熱を帯びる。だが、戦況は悪化の一途を辿り、フレドリックは脱走。ミラノで首尾よくキャサリンを見つけ出し、新天地スイスで幸福を摑もうとするが・・・・・・。現実に翻弄される男女の運命を描く名編。

ミステリの森に迷う① コナン・ドイル『緋色の研究』

img219.jpg 文学の智識―皆無、哲学の智識―皆無。毒物に通暁し、古今の犯罪を知悉し、ヴァイオリンを巧みに奏する特異な人物シャーロック・ホームズが初めて世に出た、探偵小説の記念碑的作品。ワトスンとホームズの出会いから、空家で発見された外傷のないアメリカ人の死体、そして第二の死体の発見・・・・・・と、息つく間もなく事件が展開し、ホームズの超人的な推理力が発揮される。

海外古典を読む(⑦) アプトン・シンクレーア『百パーセント愛國者』

 ドーナツを盗み食いしたことがバレてクビになったピーター・ガッヂは大群衆の中で爆弾騒ぎに巻き込まれる。恐ろしさのあまり必死に隠れていた彼は警察に尋問されるが偶然ポケットに入っていた「赤」のビラのために過激派の社会主義者と間違われ拷問の憂き目にあう。嫌疑の晴れたピーターだったが、彼は資本家側の密偵としての仕事を与えられ、社会主義者の「陰謀」を秘密探偵に逐一報告していく。その中でピーターは百パーセントの愛国者へと変貌していくのだった。

海外古典を読む(⑥) ヘミングウェイ『日はまた昇る』

img218.jpg 禁酒法時代のアメリカを去り、男たちはパリで〝きょうだけ〟を生きていた――。戦傷で性行為不能となったジェイクは、新進作家たちや奔放な女友だちのブレットとともに灼熱のスペインへと繰り出す。祝祭に沸くパンプローナ。濃密な情熱と血のにおいに包まれて、男たちと女は虚無感に抗いながら、新たな享楽を求めつづける・・・・・・。若き日の著者が世に示した「自堕落な世代」の矜持!

海外古典を読む(⑤) ヘミングウェイ『ヘミングウェイ全短編1 われらの時代 男だけの世界』

 1921年、一人のアメリカ人青年がパリにやってきた。地位もなく名声もなく、ただ文学への志に燃えたアーネスト・ヘミングウェイという名の青年は、このパリ時代に「雨のなかの猫」「二つの心臓の大きな川」「殺し屋」など、珠玉の名編を次々に発表する。本書は、彼の文学の核心を成すこれらの初期作品31編を収録。ヘミングウェイの全短編を画期的な新訳で刊行する全3巻の第1巻。

ETV特集『21世紀を夢見た日々~日本SFの50年~』

 SFファンの皆さん、見ましたか?
 小松左京さんと筒井康隆さんが並んでいるのを見て感動してしまったのは僕だけでしょうか。

 現在のオタク文化の発生源はSF第一世代の活動にあったという視点から60年代から70年代のSF作家クラブの活動を見るというのが番組コンセプトだったように受取りました。その通りなんだけど、その通りでもないような・・・・・・というあまり説明できない感じなのですが、おわかりになるでしょうか。

 当時のSFを読むときに有難いのはある程度SF作家の方々の状況を完結にまとめてくれたことでしょうか。例えば小松左京の『新趣向』という作品には鉄腕アトムやアンギラスや鉄人28号が登場し、「実写とアニメを合成する」ことなどが登場します。この作品は明らかにSFがビジュアル面に興味を持っていることを象徴している作品なんですね(『本邦東西朝縁起絵巻』などに収録)。

 SFは漫画やアニメーションなどのサブカルチャーと共に勃興してきたジャンル、そして自身がサブカルチャー、マイナーな存在だったために、SF作家は身を寄せ合うようにして団結していたのですね。眉村卓さんの例えは実に見事でしたねえ。福島正実氏の記録した貴重なフィルムなど、いいものを見せていただきました。

 ただ、後半にかけての「第一線で活躍している皆さん」の人選は正直僕としては首をひねるものだったのですが・・・・・・。まあ、SFの「浸透と拡散」現象をこれも表そうとしていたのでしょうか。1970年代からガンダムを飛び越していきなり現在につなげてしまったので後半は番組のつくりとしてはグダグダ感がものすごく漂っていたように感じました。ヤマトもパーソナリティの人が強調するほど豊田さんはそんなに関わっていないと言ってたと思いますが・・・・・・。まあ、栗山千明が綺麗だったのでよしとするか(←えらそう)。

 原子力発電所のエピソードにはまたもや笑ってしまいました。座談会の発言は『オモロ大放言』に入っているものでしたね。実に楽しそうにお話してらっしゃいました。あと、筒井さんは万博をかなり痛烈に皮肉っている作品も書いていたような気がしますが・・・・・・。小松さんは『SEXPO’69』という作品があって「万国衛生博覧会」を開くというすさまじいお話が・・・・・・(ちなみに実際にSEXPOというのは存在するらしいです)。

 何はともあれ楽しいものを見させていただきました。もっともっとこういうのが見たいです。よし、今からNHKに投書しよう。

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