1992年にバルセロナで正式競技になってから、今度のロンドンでバドミントンにとっては六回目のオリンピックとなります。ロンドンオリンピックでの日本勢初のメダル獲得を毎日祈っています。
かくいう僕は小学校にあがるのと同時にバドミントンを始め、数年のブランクはあるものの、もう二十年以上のプレイヤーです。プレイヤーであるどころか、高じて現在は指導者となりました。子どもたちを相手に日々ラケットを振っています。
オリンピックはバドミントン競技にとって、最大のイベントです。
その他の大会は世界選手権であれ、ユーバー杯・トマス杯(国別対抗の団体戦)であれ、バドミントン界では大きく取りあげられるものの、一般の報道ではほとんど取り上げられません。現に今年のユーバー杯・トマス杯では男女アベックでの銅メダル獲得でしたが、ほとんどの人がその大会の存在すら知らないままでしょう。
ところが、ことオリンピックとなれば話は別物です。開催前からスエマエが民放の番組で取り上げられたり、佐々木翔選手がNHKの番組で特集されたりと世間の目を引いています。
日常的に競技名を「バトミントン」と間違えられたり(Badmintonだからバドミントンと濁るのです!)、テニスの亜種競技だと思われたり、人数は多いのに数が少ない別の部活動に体育館の場所を占有されたり・・・・・・。実は競技人口だけでいえば上位五位くらいにはいるはずなのに、その認知度の低さ、いわゆる「マイナー競技」ゆえの苦渋をなめてきた我々はいつもオリンピックに一発逆転の夢を託してきました。
レギュレーションの発表を見ると、一番可能性があるのはやはり女子ダブルス。末綱・前田は厳しい組みに入りましたが、藤井・垣岩は予選を勝ち抜けそう。あとは決勝トーナメントでリズムに乗り切れるかどうかだと思います。
男子シングルスはこれまでで世界ランク最高位の6位(佐々木)と8位(田児)。なんとかならんか。
男子ダブルスは予選のリーグがきつい組み合わせ。チョン・ジェソン/イ・ヨンデ(韓国)とクー/タン(マレーシア)が順当であれば、予選を突破するでしょう。佐藤・佐々木にはサプライズを起こしてほしいところです。
女子シングルス佐藤冴香は予選リーグはいけそう。あとはそこからの調子次第か。
混合ダブルス「イケシオ」ペアは比較的よい予選の組み合わせ。同郷、そして引退を発表している潮田選手を同学年の選手として応援しています。ぜひ、メダルを!
最新号のバドミントンマガジンには、各選手のロンドン五輪への意気込みのインタビューが掲載されていました。それぞれの選手が自分の力で勝ち取った五輪への出場権。もちろん外野の僕たちからしてみれば、メダルを取ることに過度な期待をしてしまいますし、日本バドミントン界を背負っているというプレッシャーが彼らにもあるでしょう。しかし、まずは、彼ら、彼女らがプレイヤーとして、一個人として、ロンドンの地を楽しんでほしいですし、メダル以前に自分たちの最大のパフォーマンスを発揮して、五輪を悔いのないものにしてほしいと願ってやみません。がんばれ、ニッポン!
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