ケルトの小さな神々からシェイクスピア、ピーター・パンまで、妖精の誕生・分類・系譜を網羅。多彩なカラー図版も楽しめる、はじめての妖精百科。(講談社現代新書:紹介文より)
今やファンタジーに普通に登場する妖精。
イメージは小さくて羽があって悪戯好き、少年の風貌・・・エトセトラ。
そのルーツはどこに?
それはケルトの思想。ケルトの考え方には、日本人に親近感のあるアニミズムの思想があって面白い。特にキリスト教がヨーロッパに広まっていく前のドルイド教の思想に興味がわきます。
妖精の種類「小辞典」は上記のような僕の妖精に対する貧困なイメージから解放してくれた。
妖精の多様性に驚く。何となく小さくてフワフワ、光を放つ奴しかイメージはなかったけれど、巨人の妖精「
スプリガン」(マンガの題名にもなっていましたね)をはじめ、水棲馬やゴブリンやらグレムリンやらいろいろなものがいるな、と。
現在の妖精のイメージはシェイクスピアが作り出したと「創造された多彩な妖精像」の章で語られております。つくづくシェイクスピアという人は偉大ですなあ。ピーターパンやティンカーベルについても語られており、自分の妖精像のイメージの根源がわかります。
最後にオカルト好きには、
コナン・ドイルの妖精事件にも触れてあって、それもまた面白いです。
たくさんの妖精の図像もあり、たいへん楽しませていただきました。
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