アクション映画、恋愛映画、アニメ……取り上げたジャンルを問わぬ映画作品の数々には、その全てに、まさに荒木飛呂彦流の「サスペンスの鉄則」が潜んでいる。本書は、その一つひとつを徹底的に分析し、作品をまったく新しい視点から捉え直した映画論であり、エンターテイメント論である。
『ジョジョの奇妙な冒険』を描かせたとも言える、荒木飛呂彦独特の創作術とは? 映画の大胆な分析を通じて、その秘密が明らかに! (集英社新書:紹介文より)
サスペンス・スリラーが好きな人にはたまらない。
ホラーについて書かれた
前著より、自分の作品についての言及が多い印象です。
「
そこにシビれる!あこがれるゥ!」が文中に入っていたりして、ニヤリとします。また、さまざまなサスペンスの構造を分析して、『ジョジョ』を始めとする諸作品群の類似例などを述べていらっしゃり、たいへん興味深いものがあります。
一番「オオっ」と思ったのは、クリント・イーストウッドの章で空条丈太郎のモデルがイーストウッドだと述べられているところ。ちょっとシビれた。「情事・エロチックサスペンス」の章で描かれる女に好きなキャラクターである山岸由花子を思い出したり・・・。
ジョジョ好きはぜひ。
またまた見たい映画が増えました。
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