『エースをねらえ!』から“男はいかに生きるべきか”を学び、『バガボンド』で教育の本質を知る。手塚治虫の圧倒的な倫理的指南力に影響を受けた幼少時代、今なお、読み続ける愛すべき少女マンガ…戦後マンガからボーイズラブまで、雑食系マンガ・リーダーの著者が、世界に誇る日本カルチャーについて熱く語る。『日本辺境論』で語りつくせなかった「日本人論」。(Amazon:紹介文より)
深読みって面白い。
ここでいう「深読み」というのは拡大解釈ってことではなくて、言葉通りに深い次元での読み方ってこと。人はだれしも、どんなレベルであれ個人の経験や思想を通してものをみていると思う。でも、僕はこの方のレベルには絶対に到達できない。
井上雄彦、宮崎駿、手塚治虫などについて、「そうそう、そう思ってたの、無意識で!」ということを言語化してくれていて、いちいち深くうなずく。
自分も少女マンガ読みなので、その言及もうれしかった。佐々木倫子の『Heaven?』についての解釈も面白かったし、河原泉や『エースをねらえ!』について書いてあったのも楽しかった。なにより、「そう、私は『少女』だったのである。」の一文には声を出して笑ったし、共感した。
『日本辺境論』ではよくわからなかったマンガ脳について、理解に一歩近づいたと思う。
ということは、もっとわからなかった武道の話もそれに関するものを読めばわかるようになるのでしょうか。チャレンジしてみよ。
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