――冒頭、目を覚ましたアンカレジの長フレイアは着替えを手伝いに来る侍女を待っていますがあることを思い出します。
そうだわ、侍女はみんな死んでしまったんだった・・・・・・。
きたぞ、きたぞ。前作で主要登場人物の大量死を体験したので、今度は待ってましたとばかりのこの文章。でも・・・・・・。人が死なんじゃないか!死ぬのはあらかじめそれが予見できる悪役ばかり。これじゃただのファンタジーじゃん。ところが、そうでもなかった!
冒頭からヘスターとトムはラブラブ・カップルぶりを見せつけてくれます。それだけじゃなく、フレイアを巻き込んだ三角関係に。うわー、ドロドロの関係か?と思いきや、トムは酔っていたのだというコールの報告。トム・・・・・・男としていうが、あんた都合よすぎるぞ。と、思いきや今度はヘスターがアンカレジの場所を掠奪都市に密告。なんちゅうことをするんだ!というふうに、人を殺すというタブーが封印された二作目ですが、今度は人としての裏切り行為にショックを受ける展開になっております。これで、トムがフレイアと一旦くっついてしまえば、もっと面白かったのにと思ったのは僕だけでしょうか。妙なところで倫理規制をかけられると、欲求不満です。
嘘つきのエセ考古学者ペニーロイヤル教授を信じて、氷上をアメリカへ進むアンカレジ。冒険物語が強調されていて、この辺よかったですね。さらにアンカレジに寄生する一団、トムたちを追う組織など、今後の物語がどう織り綴られていくのか楽しみです。
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