夜見山北中学に転校してきた榊原恒一は、クラスの奇妙な雰囲気に違和感を覚える。孤高の美少女ミサキ・メイに惹かれ、接触を試みるが、謎は深まるばかり。そんな中、クラス委員長の桜木ゆかりが凄惨な死を遂げた!(KADOKAWA:オフィシャルサイトより)
だ、だまされたあ!
あれだけのヒントがありながら。
頭の中でひっかかっていながら。
ちくしょー。
次々に死へと引きずり込まれていく3年3組の関係者。
はたしてこの死の連鎖は止められるのか?クラスの中に紛れ込んだ「もう一人」は誰なのか?
その解決策の提示があり、ラストへと突っ走っていく読感は興奮もの。
幼いころ、死にかけたことで「死」の色が見えるメイの眼のくだりにはぞくぞくしてしまった。
クライマックスの合宿所での凄惨なシーン。次々と襲い来る恐怖!
特に「もう一人」を間違えて幼馴染を殺しかけた場面が心理的な恐怖、くだけた感じでいうと「やーな感じ」がして心が固まる。が、一応のハッピーエンディングで救われた(いや、人によってはバッドエンドなのか?)。
前半、主人公がメイとともに「いないもの」とされて、学校内を二人でうろうろするのは、透明人間になったような感じで、そんなシチュエーションもいいよなあと妙にいい気分になった。
読み終えた後にほっとする。
自分がふつうに生きていることがありがたく思える(大げさ?)。
やっぱり、ホラーは「和み」だし「癒し」だね。
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