有人火星探査が開始されて3度目のミッションは、猛烈な砂嵐によりわずか6日目にして中止を余儀なくされた。だが、不運はそれだけで終わらない。火星を離脱する寸前、折れたアンテナがクルーのマーク・ワトニーを直撃、彼は砂嵐のなかへと姿を消した。ところが――。奇跡的にマークは生きていた!? 不毛の赤い惑星に一人残された彼は限られた物資、自らの知識を駆使して生き延びていく。宇宙開発新時代の傑作ハードSF。
エキサイティング!
冒頭から興奮しっぱなし。
火星ひとりぼっち。
極限状況下を生き延びるために努力し続ける宇宙飛行士の物語。
武器は「知恵」と「勇気」だ!
水を、食料を、熱を、通信機を作り出すその方法に脳が震える喜びを感じる。
思い出すのはジョン・W・キャンベル・ジュニアの「月は地獄だ!」。「月面に残された探検隊のじつに二年に及ぶサバイバル」(早川書房『ハヤカワ文庫SF総解説2000』より。役に立つなあこの本)というお話なのですが、こちらは複数人いるのに、マークは一人ぼっち。彼が地球と連絡がとれたときには涙が出てきちゃいましたよ、通勤電車の中で。
上巻ラストはガーンと衝撃を受ける非常事態で終わってしまいました。どうなる、マーク!?ああ、心配・・・。
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