ミステリー界を牽引する綾辻行人氏と、SF界の鬼才・牧野修氏による、ホラー映画に関するキャッチボール・エッセイと対談集。「けなすだけの批評にはせず、楽しもう」をモットーに、傑作からZ級作品まで貪欲に観てほっこりなごむ。書籍化にあたり、書き下ろしショートショートや追記のあとがきも収録。『呪怨』の清水崇監督も絶賛!(メディアファクトリーHPより)
ホラーは「癒し」であり「和み」である!
人間には恐怖が必要である。昔、「怖いもの見たさ」を精神分析学的に検討している岸田秀さんの文章を読んだときにわかった。だから、ホラーを見るのは正しいのだ、と。
綾辻さんのファンなので、読んでみました。
館シリーズが好きです。そして、「殺人鬼」シリーズにはみごとにやられました。
ホラーを立て続けに二本(「ナインス・ゲート」「ギフト」)見て、手に取った本書。悪趣味だろうとなんだろうと、好きなのよ、怖いのが。
本書でも宮崎勤事件でのホラーバッシングとか、対談当時に起きた秋葉原での通り魔事件について言及されている。でも、お二人が仰っているように現実とフィクションは別!
帯にもあるように、足の速いゾンビはオッケーかどうかとか、楳図作品の実写化でよいのはどれかとか、怪獣と怪物の違いって何かとか、濃いお話が満載。
まだ見ぬ名作をもっと見るべし!と読後に思ってしまいました。
でも、実は僕はグチャドロが「どよーんのツボ」なので、本当のホラーファンにはなれないかも。
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