日本の文豪たっぷり24人分!偉大な彼らの人生と作品を調べてみたら、みんな変態で破綻者ばっかりだった。そんな人達が今はなぜ“文豪”なのか。その秘密を太田光が漫才形式で読み解く!!(幻冬舎:紹介文より)
大好きな爆笑問題の日本史原論シリーズ。
文士のスキャンダラスな部分を抽出。
泉鏡花は潔癖症でハエが大嫌い。それで家の中の食べ物には筒がかぶせられていた。
小学生で「二君に仕えず」といった司馬遼太郎。
谷崎潤一郎と佐藤春夫の奥さんを譲るという約束でこじれる小田原事件。
太宰の四度の自殺未遂。
芥川は「吾輩も犬である」というパロディを書いていた。
藤村が姪と不倫して・・・というのは有名だし。
いずれも「へー」ボタンを連打したくなるトリビアばかり。(ちょっと古いかな?)
買ってから少し寝かしてあったので、ネタの鮮度は今読むと落ちているのですが、それも含めて味になっています。やたら、「船場吉兆」を連発しているので、その時期に出た本なんだなあとわかります。
あとがきでは、時代の異物である文豪が世界とつながるための手段として表現を選んだこと、そして世界とつながるために凶行に起こす人もいると述べてあります。大槻ケンヂも同じようなことを書いていたけれど、すごく共感してしまいました。数日前に逮捕された爆破予告で出頭していた青年も同じような気持ちだったのかなあ。
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