ある日突然、謎の原因で死者が甦り、人間を襲ってはその新鮮な肉に喰らいつく。襲われた人間もまた生ける屍=ゾンビとなり果てしのない増殖を繰り返し、もはや生き残った人間はごく少数にまで減っていた。人間たちは二つの川に挟まれた土地に要塞都市を築きゾンビの侵入に怯えながら生活していた。そんな中にあって都市の中心にそびえる高層ビルでは一部の金持ちと権力者が贅の限りを尽くした優雅な暮らしを満喫していた。彼らは高級な生活を維持するために傭兵軍を組織し、都市の警備と、外の世界から物資を調達してくる任務に当たらせていた。ところが、こうした生活に不満を抱く人間が一部に出始める一方、ゾンビの中にもある驚くべき変化が起こっていた・・・。
ゾンビ、
知性化。
冒頭。
ゾンビが楽器吹いてるー!頭のよくなったゾンビ諸君がバットやら、刃物やら、
機関銃やら、得物を振り回しつつ、やってきます。うわー。
チアガールゾンビやら、ソフトボールのユニフォーム姿のゾンビやら、生前(?)の職業を表す制服を身にまとったコスプレゾンビが現われ、なかなか遊び心があるなあと思って見てました。まあ、こんな映画の遊び心は結局は
悪趣味にさらに拍車をかける結果となるのですが。
もう、とにかく、見てる間は「ひえー」とか「うわー」とか「いやー!」とか、言葉にならない叫びをあげたり、顔をしかめたりしてました。肉に食らいつくゾンビたちのすごいこと。内臓引きずり出したり、指を食らったり、画面を直視できないよー。
ゾンビたちを遮断するフェンスをこしらえて、その内部で王国を築き上げているという終末ものによくある設定がよかったです。その中で傭兵部隊として活躍する主人公。インテリっぽい主人公が、ほかの粗野な奴を軽蔑の目で見ているという図式も王道でいいです。終末好きにはたまんないなあ。
噛まれた場合だけゾンビになるのじゃなくて、死んだら全員ゾンビになっちゃうんですねえ。知らなかった。さすが、本家の監督は全篇にわたって魅せてくれます。ちゃんと、リメイク版じゃない『ナイト・オブ~』や『ゾンビ』も見なきゃいけないなあ。とりあえず、次は『死霊のいけにえ』だ。
ヒロイン役の俳優さんは、『サスペリア』を撮った監督の娘さんだそうで、インタビューで「わたしは幼い頃から、撮影現場で血のりや死骸を見ながら育ったの。
わたしはゾンビを見ると安心する。」と笑顔で語ってらっしゃるんですが、それも一種ホラーだなあと思いました。
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