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モラトリアム

   
カテゴリー「日本の古典」の記事一覧

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「平家物語(一)」(講談社学術文庫)

「おごれる人も久しからず」と物語冒頭に語るように、権力を握り、専横を極めた平清盛の行動は、平氏一門の運命を栄華の座から、滅亡へと回転させた。『平家物語』はこの滅びの過程を、歴史的動乱の全体像として語り、その変革期に固有多様な行動的人間を登場させている。日本史上もっともあざやかな転換期の全容を語る叙事詩『平家物語』は中世を代表する古典であり、かつ民族的遺産として命長く読みつがれるであろう。(講談社学術文庫 紹介文より)
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古典読もうぜ(1) 「桃山人夜話」


 江戸期に書かれた妖怪に関する絵本。

 ユーモラスであり、怖さはあまり感じない。どちらかというと笑えます。
 妖怪ごとにセクションが設けられており、説明が加えられています。言葉も平易でわかりやすいし、僕が読んだ角川ソフィア文庫の版では、現代語訳もつけられており、とても親切なつくりになっているのでオススメです。

 お気に入りな妖怪たちを挙げます。

 豆狸(まめたぬき)。これは見た目からインパクト大。例の八畳もあるアレの話です。八畳あるアレをお得意の変化で、部屋のように仕立て、そこで連歌を楽しんでいたところ、相手が煙草の火をそこに落としてしまい熱さでソレがしゅるしゅると戻ってしまったというお話、思わずニヤリとしてしまいます。

 旧鼠(きゅうそ)。どう考えてもダジャレです。ただただでかいネズミが猫を咥えている絵なのです。「窮鼠猫を噛む」でしょう?

 赤ゑい(あかえい)。島かと間違えて上陸したら化け物だったというスケールの大きさがよいです。

 寝肥(ねぶとり)。飛縁魔(ひえんま)。これは化け物というよりも、筆者というか時代の女性観が出ている妖怪です。ここに書くと差し障りが出そうなので、文字面から想像してみてください。

 小豆洗いなどのおなじみの化け物も登場する「こわい」よりも「楽しい」読み物であり、妖怪好きにはたまらない本となっていると思います。

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