空中都市008(ゼロゼロエイト)に引っ越してきた、ホシオくんとツキコちゃん。ここはいままで住んでいた街とはいろんなことがちがうみたい。アンドロイドのメイドさんがいたり、ふしぎなものがいっぱい……。
じつはこのお話、1968年に作者が想像した未来社会、21世紀の物語なのです。さあ、今と同じようで少しちがう、もうひとつの21世紀へ出かけてみましょう!(講談社青い鳥文庫:紹介文より)
昭和43年に連載された21世紀の物語。
ホシオくんとツキコちゃんという兄妹の生活を軸に21世紀の夢の未来が描かれます。
はじめからワクワク。
空中都市への引っ越しは、家を取り外してトレーラーに乗っけて運び、移動先の巨大建造物の36階に直接はめこんでしまいます。簡単便利の持ち運び可能な家。いいなあ、と素直にうらやましくなりますよ。
海外にいるお婆さんに会いに、超音速旅客機(この名称がすでにカッコイイ)でブラジルまで3時間!地球の裏側まであっという間です。
授業でロボットを作ったり、宇宙港を眺めに行ったり、海底都市ではお話のできるイルカとお友達になったり、すてきなできごとがたくさん。
最後には家族で月旅行へ・・・。行ったことのある月を眺めるってどんな気分なんでしょうね?
ただ夢の中を浮遊するだけではなくて、現在可能な技術に社会の進歩を見てとるのも面白い。宇宙ステーションは実現したし、自動運転まではあと少し、家に即時配達してくれる買い物もある程度は可能になっていますね。
がんばろう、人類の夢の21世紀はまだ進行中だ!