『コヨーテ・アグリー』のパイパー・ペラーボ主演によるモンスターパニック。ルーマニアの奥地で、長年にわたり封印された巨大洞窟が発見される。早速世界的探検隊が探索を開始し、順調に地地下深くへと進んで行くが、突如隊員のひとりが姿を消し…。
川口浩探検隊を意識した予告編に「
これはバカそうな映画だ!」と思って借りに行ったわけですが、いい意味で期待を裏切られました。これはいいモンスター・ムービーです。
まず思ったのはいいフィルム使ってるなあということですね。すっげえ低予算映画っぽい予告編だったので、画面を見てびっくり!最初の意味ありげなシーンといい、全体的にいい映画の雰囲気をかもし出しています。
洞窟の中をひたすら行く様子に胎内回帰という言葉を思い出しますね。江戸川乱歩の小説を思い出します。悪魔みたいなビジュアルのモンスター君が登場するのですが、あまり姿を視聴者に見せないのがいい効果を生んでますねえ。洞窟の動物は独自の進化を遂げるのですが、盲目になって空まで飛ぶその姿に筒井康隆氏の短篇『飛猫』を思い出しました。
主人公がハンマー投げの
室伏選手に見えてしょうがなかったです。主人公が叫んでいるところを見て、室伏選手の
投擲後の絶叫を思い出して少し笑ってしまいました。
原題は『The Cave』。『地獄の変異』というおかしな題をつけられてしまったのが少し可愛そうです。配給会社ももう少し考えて予告編なり、題名をつけたほうがいいのではないかと思います。
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