その昔、少年ジャンプ最盛期にひとつの伝説的作品が連載されました。
女性もののパンツをマスクにし、黒のストッキングを着用、ブリーフ一丁で戦うヒーローが主人公という素敵なマンガです。僕は小学生の時、このマンガが楽しくて楽しくてたまりませんでした。その強烈なインパクトは忘れたくても忘れられません。はっきり言ってトラウマに近いです。
主人公の名前は色丞狂介。
「色情狂」から、とったのでしょうか。おそろしく安易な名前。この辺からすでに普通ではありません。その狂介、父親は警察官(殉職)、母親はブティック経営のかたわら、
SMクラブでアルバイトという血筋です。そんな環境で育った狂介はあるきっかけから、パンティを顔に被ってしまい、変態仮面というヒーローになってしまいます。そのときの様子。
「人間は普通自分の潜在能力の30%しか使うことができないといわれている!だが狂介はこの時体内に眠る母親譲りの変態の血がこの異常興奮に誘発され覚醒してしまい潜在能力が100%引き出されたのであった」
パンティを被るだけで、まるで北斗神拳のような最強っぷり。変態パワーで悪を退治し、正義の為に戦う、これこそ僕らのニューヒーロー!っていうか、猥褻物陳列罪じゃないですか?
この作品では数々の名台詞が生まれました。
「あ、
あそこがちまきみたい」「フォオオオオオオ!」「気分はエクスタシー!」「それは私のおいなりさんだ」などなど。個人的にレイザーラモン・HGの元ネタはこれなのでは?と思ったりします(言葉遣いとか)。
最終巻では「
変態仮面ジュニア」まで登場。
夢の親子共演を果たしました。でも、どう見てもジュニアが『Dr.スランプ』のターボくんに見えてしょうがないのですが・・・・・・。インスパイアされたのでしょうか。
ちなみに、この時期、ジャンプでは『ドラゴンボール』『幽遊白書』『SLUM DUNK』『ぬ~べ~』『ダイの大冒険』
『こち亀』などが連載されていました。その中で6巻分も連載を続けられた『変態仮面』は衝撃度だけではなく、実力ある物語だったと思います。その馬鹿馬鹿しい発想も含めて。
読んだことのない人はぜひ!『変態仮面』は
至高のネタマンガです!←結局、それかい!(自分突っ込み)
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