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SF素人が空想科学小説に耽溺するブログ。

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SF読もうぜ(57) テリー・ビッスン『世界の果てまで何マイル』

2169602c.jpg アメリカの片田舎で自動車整備工場を営む魔法使いトーキング・マン。ひとり娘のクリスタルと気ままな生活を送っている。ところがある日、見知らぬ女に殺されかけたトーキング・マンはお客の大学生ウィリアムズから車を奪い、謎の失踪を遂げてしまった。残された二人はおんぼろクライスラーを駆って、長い長い捜索の旅に出るのだが・・・・・・北米大陸から時の果てまで続く冒険旅行をポップなタッチで描いたSFロード・ノヴェル。

 中学生の時、古書店で題名を見かけて気になっていたのですが。原題はTalking Manですから、邦題はまったく違うんですが、素敵な題名じゃないですか?

 うーん、しかし、内容はたいしたことないような。SFというよりは、ファンタジー色が強いです。途中、面白いと感じた部分も幾つかはあるのです。たとえば、ウィリアムズの母親が、眠りこけたままの人で、たまに起きてるときに会いにいかなくてはならない、とか。しかし、それがまったくストーリーに反映されないし、全体的にどこか曖昧すぎる感じがぬぐえない。途中でアメリカが荒廃していくのも意味がわかんないし。

 一つには僕が車にまったく興味がないことも関係あるのかもしれません。そして、アメリカの車文化やその他背景が理解できていないのも。なんか、そのへんの解説まで付加してありますからねえ。
 世界幻想文学大賞ノミネート作品で、絶賛された作品だそうですから、もちろん、僕の受容力が足りないせいなんでしょうが・・・・・・。とにかく、話の筋があまり理解できませんでした。

 さて、関係ないですか、途中、主人公がやたらスニッカーズというチョコ・バーを食っているのですが、あんな甘ったるいもんを一日に何本も食うなんて信じられません。スニッカーズはなんだか「アメリカ」の味がします。この話はそういった「アメリカ」を楽しむための作品なのかもしれません。
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