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SF読もうぜ(320) ジャック・ボドゥ『SF文学』

ガーンズバックからダン・シモンズまで、さらに日本では未邦訳の作家にいたるまで一挙に紹介。サイエンス・フィクションの誕生と変遷について、アメリカ、イギリス、フランスを中心に解説する。宇宙、時間、ロボット、クローンなどのテーマごとに作品紹介した、読みたくなる読書案内。

 大筋はこれまで読んできたSFについての考察本と変わらないものの、やはり、フランス人が書いたというのが、これまでと一番に違うところ。英米の紹介書とは違う作品が代表作として出てきたりして、「おっ、その作品を出してくるか?」というところがあって、新鮮です。

 SFについて、1、その起源 2、国ごとの歴史 3、主要テーマ の三つを軸にわかりやすく解説してくれています。特にフランスのSFの歴史なんて、不勉強な僕としては見たこともないような名前だらけ。わかるのは、ジュール・ヴェルヌとピエール・ブール(『猿の惑星』の原作者)の二人くらいです。

 面白いのは、カウンターカルチャー全盛時代、あるいは以降に、SFが知識層(インテリゲンチャ)に認められてきたというのが世界的に同時多発的であるところ。ニューウェーブの方法論が文学の中枢に近づいていくところなど、時代の流れがわかって非常に興味深く感じました。

 特に読みたいと思ったのはジャック・スピッツの『地球の最期』(地球がまっぷたつになるそうな)やJ・H・ロニー兄の『火の戦争』(先史時代を舞台にした小説)など。翻訳はされていない様子。

 テーマ別の項では、やはり終末ものが好きなので、そこに魅力的な作品を多く見出しました。

 最近、SFとは離れていたのですが、まだまだ魅力的な作品がたくさんありそうです。
 古典といわれる作品が大好きな僕にとって、わくわくする未知の領域がたくさん残っていることを知らしめてくれるありがたい一冊でした。
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  • by ヌル
  • 2012/01/28(Sat)14:36
  • Edit
こんにちは、A・T様。
ブログ、リニューアルしたんですね。よりレトロなデザインになりましたね。

フランス人の書かれたSF案内ですか。イタリア人やロシア人のSFは読んだことありますが、フランス人の作品はまだ未読です。
そういえば、SFブームが盛んな頃、一番日本のSF作品を翻訳出版したのは、ソビエトだそうですよ。小松左京氏や安部公房氏は、高く評価されたそうです。

僕は年が明けてからも、SFを読み続けています。最近読破したのは、加納一朗氏のユーモアSF『人工生命体ドンドン』。今はソビエトSF短編集『竜座の暗黒星』を読んでいます。
そういえば、ハヤカワから、『新☆ハヤカワSFシリーズ』が新しく刊行されるそうですよ。どんな作品が出るか楽しみです。

それでは!

返事が遅くなりました

  • by A・T
  • 2012/02/11 07:31
 ソビエトへは、作家のシンポジウムなどで、様々な作家が行っていたようですね。本場アメリカ以外のSF小説は、視点の違いやもろに国民性が出ているものがあって、ときどき見つけて読むと楽しいですね。

 東欧のSF作家の短篇集なども出ているようですから、そういったものもどんどん読んでいきたいですね。

 コメントいくつかいただいていたみたいで、すみません。未だにブログのシステムがよくわかってないもんで(汗)。

  震災大変だったようですね。ヌルさんがご無事でなによりです。それでは、また。

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