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SF素人が空想科学小説に耽溺するブログ。

モラトリアム

   

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SF読もうぜ(134) 『S-Fマガジン』1962年12月号 侵略テーマの決定版 一五〇枚 ディクスン 焦土に立つ!

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山下論一『二十一世紀の夢 グッド・オールド・ロング・ワイン』

 未来の作家が本物の酒を懐かしむという話。酒飲みは体に悪いから、酒を飲むんですよねえ。

サイエンス・スクリーン

 立体映画にてヌードの立体映像が観れるんだそうです。特殊メガネで、道ゆく女性がヌードで見える。ああ、男って・・・・・・。

第二回SFコンテスト入選発表

 第三席に小松左京『お茶漬の味』、半村良『収穫』、佳作に筒井康隆『無機世界へ』朝九郎『平和な死体作戦』、山田好夫『震える』、豊田有恒『火星で最後の・・・・・・』となっております。

リイ・ブラケット『栄光への脱出』

 三星連合に反抗する集団にスパイとして潜入したアーノは、彼自身の感情と国家への忠誠との間で揺れ動く。

 エドモンド・ハミルトンの奥さんだそうです。スパイの側から物語を描くなど、視点が面白い作品。女性らしい情感あふれる作品を書くという紹介ですが、その通りのできで、特にラストがなかなかよろしい。

光瀬龍『標位星2197』

 退職を勧告されている老技術史が、小惑星移動のアクシデントに起こした行動は・・・・・・。

 うん、それなりに面白かったです。ラストの必然性というか、覚悟みたいなものが説得力があってよかった。

×フレドリック・ブラウン&マック・レナルズ『暗い間奏曲』

 タイム・マシンで過去へやってきた男が娘と恋に落ちた。ところが・・・・・・。

 ショートショート。オチが後味悪い・・・・・・。

SF ABROAD 発禁になったSFの大作

 ソ連のニコライ・ゴモルカの『第六の大洋』が発禁に。批評で内容があまりに低俗だから、と。内容を見てみるとそうでもないような。怖いなー、ソ連。

小松左京『終りなき負債』

 祖父の購入した品物のおかげで、毎月莫大な負債を取り立てられる主人公。しかし、祖父の購入したものにはある秘密が・・・・・・。

 うーん、途中までは面白かったんですが、最後のほうはグダグダになってしまいました。小松さんもまだまだ新人だということでしょうか。

クリストファー・ヨウド『クリスマス・ツリー』

 宇宙飛行士の「私」は月に閉じ込められた老人のため、クリスマス・ツリーを買って還ることにする。

 うーん、なかなかよかった。ハインラインの『鎮魂歌』と同じアイデアのようでいて、違う味わいがある。面白い。

飯田規和『ソ連SF作家の未来シンポジウム―レニングラード大会をめぐって―』

 皆さん将来は共産主義になるって言ってますが、その意見の一致が危険だなあと感じます。

石森章太郎『迷子』

 最終回。たいした作品ではなかったなあ。

さいえんす・とぴっくす

 液体の『靴底』登場(ソ連)アシックスの靴に入っている衝撃吸収剤のようなものでしょうか。あのプニプニした感覚がすきなんですよー。

◎『泰平ヨンの航星日記 第24回の旅』

 ある惑星にたどり着いた泰平ヨン氏。彼が目撃したのは無人の荒野に並ぶ円盤型ディスクだった。

 面白いなあ。風刺がスパイシーな風味でおいしい。自由がテーマな感じで、共産主義を皮肉っているようにも思える。

矢野徹『トウキョウの黒い靄』

 ゴンドー・ゴローシリーズ。ゴロー氏の部屋を訪れた人物が、彼らの目の前で黒焦げの死体に変わってしまった!

 ミステリの展開を使ったSF作品。基本的には冒険もので、推理ものではありませんが、この雰囲気悪くありません。女性に弱い性格も、ルパンみたいで楽しい。

ウィリアム・テン『道化師レスター』

 テレビスターの道化師レスターは、二人の作家を馘首して、ロボットを使うことにした。

 うーん?文章で「お笑い」をしようとすると難しいですよね。いまいち面白さが伝わってこないんで。

草下英明『スペース・ファンサイクロペディア⑯スター誕生!』

 恒星のお話。

斉藤守弘『サイエンス・ノンフィクション〔13〕巨人・長寿伝説は真実だ!』

 日本ではだいだらぼっち、八百比丘尼のお話などなかなか興味深い。

ゴードン・R・ディクスン『焦土に立つ』

 防衛司令官ヘクターは、植民惑星の全権を握り、来る敵宇宙人の攻撃に備えた・・・・・・。

 いやー、面白いです。『終りなき戦い』のような展開。時に安っぽい展開に陥るのですが、それを差し引いても面白い。二転、三転する展開、そして、ラストのしみじみさ加減が素晴らしい。『七人の侍』のラストを観終わったような気持ちになれました。

 総評:ベストは『焦土に立つ』。戦争ものはやはり面白い。ようやく、1963年に次号で突入。
 もっと、ペースあげなきゃいかんなあ。
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