筒井康隆さんが「純文学誌に書けば?」と言われているのが、現在の目で見ると非常に印象的ですね。小松左京や星新一の名前を挙げて、この人たちは純文学が書けるんだとおっしゃっています。まあ、SF作家が純文学も書けるということを証明したのは、ご自分だったわけですが。
あと、面白かったのは、野田昌宏・伊藤典夫・森優、この三氏の対談で、書店の本棚で自分が買おうとしていたものが、続々となくなっていく・・・・・・当時、誰のしわざかと思った・・・・・・などのお話がよかった。
『スター・ウォーズ』『未知との遭遇』を当時の人がどう感じたかが見られるのも大変面白かった。伊藤典夫さんは「八回見た」と自慢してらっしゃいます。ちなみに、まだ日本では公開されていない時期のこと。何回見たかで競っていたり、そういった子供っぽいところが、読んでて笑いを誘います。みんな、無邪気ですねえ。
時代の雰囲気を感じられる楽しい本でした。
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