題名は『SF魂』ですが、SFにはあまり触れられていないです。そこのところが不満と言えば不満ですが、別の部分がやはり面白いですね。戦時中の様子とか、三校の雰囲気であったりとか。万博の準備状況であったり、人脈であったり。
作品は高校の時に、ちょこちょこ読んではいるのですが、肝心の代表作は読んでいないのに気づきました。もちろん『日本沈没』は読んでいるのですが、『果てしなき流れの果てに』とか、『ゴルディアスの結び目』も途中までしか読んでいない。これは、マズイなあ。今から読みます。
お話の端々に登場する星新一伝説が、いつもながらにスゴイです。これを読む前に、『SFバカ本』の対談のところを読み直したのですが、そこでのSF作家クラブの面々の行動もスゴイ。僕がSFをすきなのは、こういったSF界でのできごとが面白いからなのかもしれません。純文学研究の人々が文壇スキャンダルが好きみたいなものですかね。
お話は変りますが、カート・ヴォネガット氏が逝去されたそうです。謹んでご冥福をお祈りします。ヴォネガットさんは無神論者だそうですけど。
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