SF素人が空想科学小説に耽溺するブログ。
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○『限りなき明日』
不老薬が発明された未来。老人はそれ以上老いず、そして、ニューヨークのある一家では、年長の老人が絶大な権力を握っている。
読んでいて胸が悪くなるお話ではあるのですが、まあ、面白いです。特に刑務所に行ってからが面白い。
◎キャサリン・マクリーン『雪だるま効果』
はじめそれはたんなる編物愛好者クラブだった。だがそれが、いつか坂をころがる雪だるまのように、ふくれにふくれて・・・
わたくしは人文学部出身だから、実用的な学問というものにはコンプレックスをもっていますから、この教授の気持ちよくわかります。エスカレートしていくところが好きですねえ。
○眉村卓『時間と泥』
無限の時間と泥とのなかに、思考と肉体との関連をうしなったカポンガたちは蠢いていた。無為と絶望だけとを友として―――
異星人に感情移入するというのは不思議な感覚です。SFはその不思議な感覚が楽しいです。
小松左京『果しなき流れの果に』
とばしやした。
筒井康隆『東海道戦争』
感想はあとで。
伊藤典夫『SFスキャナー』
メリルの年刊傑作集の紹介の続き。
大伴昌司『トータル・スコープ』
『ウルトラQ』を主に紹介。楽しそう。
さいえんす・とぴっくす
二十一世紀の道路、磁気道路(米) まだ見たことないなあ。
大伴昌司『ルポルタージュ・東海村―SF作家クラブ現地報告―』
報告自体は真面目なものです。エピソードを読みたかったなあ。
○まき・しんぞう『五月の晴れた日に』
完ぺきな調和と秩序―――それこそが、人間のついに獲得しえた究極のものだった。だがそこには何かが欠けていた。何かが・・・
これは小松左京さんですね。同題の短編集も読んだことがあります。やはり、ラストが面白い。
SF DETECTOR
石原藤夫さんの『高速道路』が紹介されている、これ読んでみたいんですよねえ。
○星新一『災害』
ケイ氏は普通の男性だった。週刊誌のページの間から、それが現われなければ。
これもSF界の動向に反応したのか、編集長の要請なのか、マスコミものですね。八月増刊号につながる流れができています。
○C・L・ムーア『美女ありき』
人びとの記憶の中で、ディードリは無類の美女だった―――今は、光りかがやく金属のグロテスクな人形にすぎない彼女だが・・・・・・
なかなか好きです。ディードリの努力といったものには頭が下がりますね。内容と連関して、オペラ調のお話です。
総評:ベストは『東海道戦争』。日本のSF史に燦然と輝く作品です。あとは、『雪だるま効果』がよかったですね。こういった社会を描くSFが好きです。
人気カウンター①世界の終末②果しなき流れの果に③五次元カタパルト④最終進化⑤流砂2210年 うーん、この号は図書館になかったので、わかりません。
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