島本和彦のギャグ漫画。週刊少年サンデーに91年~92年連載。(※今日もネタバレしてます)
城塞高校に新入生として通学途中の久ノ伊千草が、バスの停車ボタンを押そうとすると、指先が触れ合った人物が・・・・・・。その男は
天井に逆さまにぶら下がっていた・・・・・・。彼の名は忍火満太郎。忍術忍法部の主将であった。
学園ヒーローものが、いつの間にやら、高校どうしの忍法部対決になり、それがどんどん広がっていき、最終的にはKKNK(
きょだいきぎょうにっぽんのくろまく)と対決するという壮大な展開になっていきました。たった四巻でですが、ハイ。
短い物語を駆け抜けた満太郎は最終回において、突如最強になりました。味方に「
やっ、やりすぎじゃないのか?」「いや
絶対やりすぎだと思うおれは!!」と突っ込まれるほどに。KKNK(きょだいきぎょうにっぽんのくろまく)の巨大飛行船を完膚なきまでに叩きのめす。このラストの爽快感がたまりません。
さて、この漫画で一番印象に残ったのは、なんといっても破堂大というキャラクターの
不死身忍法 カラダ手裏剣です。『吼えろペン』において、炎がアイデアを出してくれる妖精に、自分の漫画のリアリティをなくしたと怒り狂っていたシーンの中に、例として出されたものに、「人間手裏剣」というのがありました。おそらく、このカラダ手裏剣のことでしょう。近藤るるるの『ハイパーあんな』にも登場する有名技(?)。
鍛え上げた肉体を手裏剣状にして、
自らを手裏剣として飛ばすという大技。・・・・・・アホやなあ。
初登場では、ヒロインに「いやああああーっ!!!気持ち悪いーっ!!」とキモがられ、さらに主人公にそっこうでやられました。雪山で「
手裏剣になるか、死体になるかだー!」という覚悟で、必死に開発した技は呆気なく敗れてしまいました。
さらに、全日本高校忍者選手権の試合では、「何だ、これは・・・」とあっさり片手で足を掴まれ、ドッジボールのように相手方の選手の間を放り投げられ、もてあそばれていました。しかも、それを
助けにいったはずの仲間に「ええいっ、邪魔だどけーっ!」と弾き飛ばされてしまいました。
3巻でカラダ手裏剣はちょっとした活躍をみせますが、すぐに蜘蛛の巣状のトラップにつかまり、血だらけに・・・・・・。さらに、
敵方の忍者とメンバーの入れ替えをされてしまいました。あ、哀れ・・・・・・。
ところで、うすた京介は島本和彦の影響を受けているんじゃないかなあと思っていたんですが、半年ほど前に『九州漫画家図鑑』という本のうすた京介の項で、好きな漫画家の欄に「島本和彦」と書かれてありました。今ウィキペディアで見たら、書いてありましたが、ファンなんですねえ。なんだかうれしかったです。
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