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ウィリアム・テン『ベテルギュース橋』
宇宙から二人の来訪者が訪れた。彼らの姿はかたつむりそっくり。彼等が地球を訪れた目的とは・・・・・・?
かたつむりそっくりの宇宙人が来たら、僕だって目をそむけます。かたつむり宇宙人に親近感を持たせるための、広告屋の手腕が面白い。
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アーサー・C・クラーク『優越性』
味方の力は敵をはるかに上回っていた・・・・・・ただ勝利の日の到来を早めようとしただけなのだ。それがいけなかった!
こういうことって、実際にありそうで怖いなあ。普通にやれば勝てるのに、余計なことをしたばかりに・・・・・・。
アイザック・アシモフ『明滅するものさし』
宇宙の物差しとなるケファイド変光星について、論じておられる。
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ロバート・ブロック『恐怖の小惑星』
ある小惑星の上に着陸した一行は、生きている植物に襲撃される。主人公は足から吸血されるのだが・・・・・・。
生きている植物の話は好きです。これは吸血鬼ものを混ぜ合わせた感じ。
◎
ダニエル・F・ガロイ『安息所』
テレパスであるロイスの心には他人の意識が流れ込んでくる。時に猥雑な意識や殺意まで・・・・・・。彼はあるつてを頼りに、山奥から街へと出てきたのだが・・・・・・。
海外版七瀬といった感じでしょうか。男達のいやらしい感情が心に流れ込んできて、それからどう逃れるかという前半。流れ込んでくる他人の意識に乗っ取られそうになる中盤。超能力を持っているがために追われる後半。それぞれが、七瀬に受け継がれている感じです。当然、面白い。
日下実男『地球物語』
巨人が昔いたかどうかを、類人猿などの骨をもとに検証する。
さいえんす・とぴっくす
口がきけない人の電子ノドの発明や、暗闇歩行用の人間レーダーなど、サイボーグ技術が発達した現在、開発されたもの、開発中のもの、さまざまありますが、平和利用されることを、切に願います。
◎
ロバート・A・ハインライン『時を超えて』
五人の学生が失踪した事件で、出頭を求められた科学者が、不可能な状況で消えうせた!
潜在意識に信じ込ませることによって、時間旅行、というよりも、次元の違う世界にいける。学生が行ってしまう世界が非常に面白いです。
岡俊雄『SF映画展望⑫一九三〇年代後半のファンタジイ映画』
一九三〇年代のファンタジイ映画について。
◎
レイ・ブラッドベリ『万華鏡』
宇宙船は爆発した。闇の空間に投げ出された人びとは、それぞれの方向に飛び散りながら、それぞれの悲哀と憎悪とを電波にのせる。
このお話好きなんですよねー。死ぬ間際の和解。諦観。しみじみとした寂しさがあります。
△
レイ・ブラッドベリ『イカロス・モンゴルフィエ・ライト』
空飛ぶ夢を持った人間が輪廻する様子を描いた作品。
微妙・・・・・・。註釈が多すぎることからわかるように、すらすら読めない。文化的基盤が違うのか、僕が無知なのか、よくわからなかった。
◎
レイ・ブラッドベリ『コンクリート・ミキサー』
火星の地球討伐宇宙艦隊は大挙して地球の大気圏内に来襲した!だが抵抗すると思いきや・・・・・・。
コミカルな作品。火星で市場が広がったなんてところは、どこぞの国を思い出す。軍国主義は昔の日本みたいだ。
△
レイ・ブラッドベリ『マリオネット株式会社』
悪女を妻に持った男と愛しすぎる妻を持ってあえぐ男とが未来の一夜、ロボットに寄せた希望とたくらみとは?
うーん、『パーマン』のコピーロボットみたいなものでしょうか。まあ、結末も読めるし、いい話でもないし、たいした話じゃあないと思いました。
S・Fらいぶらりい
アーサー・C・クラーク『海底牧場』の紹介。
北村和夫『21世紀のスポーツ 西暦2000年 第27回オリンピック』
スポーツをしている女性に読ませられないような、ひどいことも書いてありますが・・・・・・。まあ、時代が時代だということでしょう。高地トレーニングの可能性なども書いてあって、なかなか面白かった。
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