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「平家物語(一)」(講談社学術文庫)

「おごれる人も久しからず」と物語冒頭に語るように、権力を握り、専横を極めた平清盛の行動は、平氏一門の運命を栄華の座から、滅亡へと回転させた。『平家物語』はこの滅びの過程を、歴史的動乱の全体像として語り、その変革期に固有多様な行動的人間を登場させている。日本史上もっともあざやかな転換期の全容を語る叙事詩『平家物語』は中世を代表する古典であり、かつ民族的遺産として命長く読みつがれるであろう。(講談社学術文庫 紹介文より)


 うーむ。面白い。

 講談社学術文庫の古典のシリーズは、短い原文に現代語訳と注釈が並んでいて、とても読みやすい。さらには解説もついている。

 平清盛はこの物語の中では完全な悪役。イメージとしてはスターウォーズのダースベイダー。
 町中に赤い直垂を着せた子供を召使い、平家の批判をするものがいれば、家の中へ押し込み家財を没収し、引っ立てて行く。全体主義国家の秘密警察みたい。女性への仕打ちもちょっとひどい。

 意外だったのは僧侶たちの勢力の強さと行動力。強訴のために京へ出向いたりする僧たちは、今のお坊さんのイメージとはずいぶん違う。鹿ケ谷事件で流罪となった俊寛といい、宗教界と政治というのは非常に近しいものだったのだなあと感じました。

 第一巻の中で最も印象に残るのは、白拍子たちーー女性の悲劇でした。
 祇王と仏御前。男(清盛)の身勝手により、この世を厭い尼となった彼女らの境遇にあわれを感じます。または二代后となった藤原多子。物語の中では本筋にはなりえないところなのですが、いたく感じ入りました。

 まだ源平の戦いには入っておりませんが、たいへん面白く読んでいます。
 残りの十一巻、楽しみたいと思います。
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