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SF素人が空想科学小説に耽溺するブログ。

モラトリアム

   

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これが若さか 『時計じかけのオレンジ』

  麻薬、暴力、盗み、暴行など、悪の限りを尽くす近未来の不良グループ。リーダー格のアレックスは、ある盗みの最中に仲間の裏切りで捕まった。その服役中に、悪人を善人に変える奇妙な洗脳実験を受け、暴力を嫌悪する無抵抗な人間となって娑婆に戻される。しかし、そんな彼を待っていたのは、かつて自分が暴力の対象にしていた者たちからのすさまじい報復だった。

 なかなか面白かった。

 SF作品というのは時代と共に滅びていくものですが、キューブリックの作品は今でも鑑賞に耐えるのがすごいです。『2001年~』には、そうとう驚きました。この作品も下品でポップな未来を描いていてビジュアル的に面白いです。

 無軌道な青年たちのバイオレンスな日常。未来の流行言葉を駆使した台詞。ものすごくぶっ飛んでいるように思えるが作品を見ている間には違和感など感じない。早回しの乱交シーンや、歌を歌いながらの暴行シーンなど、すべてが脳裏に焼きつく感じ。すごい作品ですなあ。

 キューブリック作品の音楽はやっぱりいいなあ。印象的なものばかりですよね。今回はベートーベンの楽曲が使用され、巧く物語に溶け込んでいる。明るい音楽をかけつつ陰惨なことをやるというこのギャップがなんともいえずいい感じ。

 結末はわかりきっているんですが、やはり収まるところに収まるべきものが収まったという感じで、キューブリック作品の完成度の高さは半端じゃないなあと思いました。ちなみにこれまで見た中で僕の一番大好きなキューブリック作品は『フルメタルジャケット』です。『2001年~』は見終わったときはわかったような気になりますが、説明しろといわれると理解が及んでなかったりします。
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