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SF素人が空想科学小説に耽溺するブログ。

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SF読もうぜ(133) 『S-Fマガジン』1962年11月号 本格宇宙小説二〇〇枚 ハミルトン さいはての星!

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早坂久子『二十一世紀の夢 二〇〇二年の観劇ガイド』

 古典演劇も前衛劇もすべてケチョンケチョンにけなしてます。この人は劇作家なのに・・・・・・。演劇嫌いなの?

サイエンススクリーン

 スタンリー・カブリック(監督)ジェイムズ・ハリス(製作)という『ロリータ』のコンビで『ストレンジラヴ博士、或いは、如何にして私は心配することをやめ爆弾を愛することを学んだか』Dr.Strangelove,or How I Learned to Stop Worrying and Love the Bombに題名が決定。主演はピーター・セラーズ。昔、見ましたが最後のゆるりとした音楽の中の爆発シーンにゲラゲラ笑いました。

てれびっぷ

 福島正美さん、けっこうテレビに出てらっしゃる。テレビ作家として中原弓彦(小林信彦)さんと一緒に出たそう。ラジオドラマもけっこう海外作品をやっています。『お気に召すまま』という安部公房企画のドラマで眉村卓さんや、星新一さんなんかも参加しているようだ。

ファンダム・レポート

 SFマガジン同好会の会合には柴野拓美、平井和正、豊田有恒、伊藤典夫と豪華メンバー。「第一回・関西SFのつどい」にて筒井康隆、眉村卓、小松左京の名前が見えます。

エドワード・W・ルドウィグ『大空に還る』

 合衆国立惑星間航宙学校を卒業する日、孤児の「ぼく」の卒業式に出席したのは一人の年老いた宇宙飛行士だった。

 なかなかしみじみします。宇宙飛行士は夢のために家族を捨てる。ろくでなしだけど、その背中には憧れも抱くのですよねー。こういう親父は好きです。

レスター・デル・リイ『秘密指令』

 宇宙船から放り出された男は記憶を失くしていた。彼は心の奥からわきでる衝動をたよりに、行動するのだが・・・・・・。

 中途半端に面白い。途中のアトランティス云々のトンデモな展開は本気なのか、ギャグなのかよくわからなかったけど。

光瀬龍『スーラ2991』

 戦争後の混乱を経て、人類は見捨てていた宇宙植民地に再びその足をのばしはじめた。そして、任地へ向かった調査船を襲った事態とは・・・・・・。

 なかなか面白い。途中のサイボーグの展開なんかよかったです。けれど、なんだか普通です。

フリッツ・ライバー『正気と狂気』

 カーズバリー世界主席は神経症にかかっている事務長官の接見を受け入れた。そこで、彼らが議論するのは、「狂気」について・・・・・・。

 面白いですわあ。なかなかテーマに突っ込んでていいですねー。この人の作品は『若くならない男』しか読んでませんが、好きになれそうな作家です。

A・カザンツェフ『歩いて未来へ』

 ブラッドベリの『歩行者』という短篇をソ連で紹介したときに、つけた解説文だそうです。ソ連のアメリカ作家に対する考え方が見れて、なかなか面白い。ブラッドベリに関しては、この頃、いろんな意見があるんで、こういうの載せたんでしょうねえ。

伊藤典夫『S・Fらいぶらりい』

 ランドール・ギャレット ラリイ・M・ハリス『異教の欲情』の紹介。これは面白そうだ!古代の神々がよみがえり、それぞれがいろんな神々に信奉している。古代の神話時代の性の奔放な時代が再来した!というバカ話っぽい。ただ、邦訳されているのか?

本邦未紹介!ソ連SF映画誌上封切 あらしの惑星(総天然色)

 なんかロボットの様子がレトロで可愛い(はあと)。こんなおもちゃ昔持ってたなあ。

草下英明『スペース・ファンサイクロペディア⑮ムード・モード・ノード』

 邦訳されていない用語紹介。コロナ、ハロ、オーロラの三つはなんとなく理解できました。

斉藤守弘『サイエンス・ノンフィクション〔12〕発明意外史』

 発明はヨーロッパ人が行ったというが、アジアもすごいぞ!というお話。ただ、なんか眉唾な話が多い。

石森章太郎『迷子』

 石森氏になにがおこったのか、コマ割りもなにもなく一ページに一枚の絵、そこにモノローグがひたすら続く・・・・・・。なにかあったのか?

さいえんす・とぴっくす

 アポロ宇宙飛行士募集(米)公開募集です。けっこうアバウトだなあ、と。

矢野徹『ゴンドー・ゴロー・シリーズ 月世界生首事件』

 宇宙弁護士ゴンドー・ゴローの秘書より、友人を救ってほしいと連絡があった。彼は渋々捜査に乗り出すのだが・・・・・・。

 恥ずかしながらこういうのが大好きなんですよねえ。なんたってグラマー秘書ですよ。未来世界で、一夫一婦型の人間と多夫型にコンピュータでわけるっていう設定がいいです。

スタニスラフ・レム『泰平ヨンの航星日記 第23回の旅』

 人口過剰の小人惑星にたどりついた泰平ヨン。そこでの生活は奇妙なものだった。

 こういうSFファンタジーって楽しいなあ。まさに奇想天外っていう感じです。

レイ・ブラッドベリ『永遠と地球の中を』

 23世紀の作家は自分の筆のふがいなさを呪い、20世紀の作家トマス・ウルフを呼び、傑作を書かせることを思いつく。

 作家がその命の灯をけずりながら、書くという行為が好きなため、この作品も面白く感じました。読むのは二度目ですが、いいものはいいなあ、やはり。

エドモンド・ハミルトン『さいはての星』

 宇宙神経衰弱と診断されたカーリンは地球で治療することを余儀なくされた。宇宙育ちの彼は地球で下宿を探し、そこで生活することになるのだが・・・・・・。

 アメリカのフロンティア精神が発揮された作品。アメリカのいいとこがでてる。ただ、独立心が強いあまりやりすぎなような気がしないでもない。実験もしないで、もし、失敗してたらどうする気だったんだろう。

 総評:レイ・ブラッドベリに対する賛嘆の声が二通「てれぽーと」にて投稿されています。ブラッドベリについては皆さん、けっこう議論となっているよう。
 ベストは今号も『泰平ヨン』に与えたい。たった四ページしかないんですが、もう大好きなんです泰平ヨン。復刊してくれないのかなあ。
 さて、「日記」では同人誌の発言に対して福島正美さんが怒り心頭である。真面目だなあ、この人、やっぱり。
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