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SF素人が空想科学小説に耽溺するブログ。

モラトリアム

   

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なんだか腰砕け 『ウルトラ・ヴァイオレット』

 21世紀末、新種のウィルスが蔓延、感染した人間は超人的な知能と運動能力を身につけるが、"ファージ"と呼ばれた彼らは感染後わずか12年で命を落とす運命にあった。ファージの能力を恐れた人間たちは、彼らの根絶を企て、政府によるファージ掃討作戦が開始される。追い詰められたファージは地下組織を結成、人間政府との激しい抗争を繰り広げる。やがて政府はファージ絶滅の切り札となる最終兵器の開発に成功する。ファージ側はその情報をつかむと、最終兵器強奪のため、最強の殺し屋ヴァイオレットを送り込む。かつて、感染した夫と子どもを政府に殺され復讐に燃えるヴァイオレットは、兵器の入ったケースを難なく奪い去る。しかしその直後、彼女は最終兵器がわずか9歳の少年であることを知るのだった。

 うーん、ダメだこりゃ。

 CGの使い方がダメです。と、いうのは、こういうのは実写でやるなら、実写でとれるところはそうするのがセオリーなんじゃないでしょうか。これまでの特撮やSFXでできないリアリティを追求するためにCG使うんでしょう?実写場面とCG場面の違和感がまず目に付いて、気持ち悪かった。最初にアメコミ雑誌を提示して、これはこういう世界ですって、アメコミの世界と実写の融合をめざしたんだろうけど、違和感は拭えない。

 アクション場面もこれまでの映画の剽窃というか・・・・・・。それとも、オマージュを捧げているのかどうかはわかりませんが、『攻殻機動隊』の素子が飛び降りた時に地面がへこむシーンだとか、『マトリックス』の身体検査時にやたらに武器を持っているとか・・・・・・。ビジュアルも舞台設定も、どこか見たことがある。それが鼻について素直に楽しめない。っていうか、たぶん百三十七回くらいは死んでるよ、あのお姉さん。どう考えても弾当たるもん

 ストーリーもイマイチ。ファージが差別されているならいるで、その苦しみを描いたほうが人間に復讐する理由に感情移入できていいんじゃないか?途中からもうなにもかもがどうでもよくなってくる。最後はなんか生き返っちゃったし。

 素直に楽しめたのは最後の暗闇でのチャンバラくらいかな。
 なんか暗黙のルールがあるらしくて、みんななかなか鉄砲や機関銃をぶっ放しません。必ず三十秒くらい止まって主人公を注視します。撃つ前になにか気のきいたセリフを相手が言うのをわざわざ待ってくれます。変身中のヒーローを攻撃しない程度の騎士道精神をみんな持ってるんだなあ。未来世界の警備兵はやさしいなあっていうのが本日の結論。以上。
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