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SF素人が空想科学小説に耽溺するブログ。

モラトリアム

   

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変なモノを観た(2) 『トム・ヤム・クン!』

 『マッハ!』のトニー・ジャー主演による痛快アクション。象と生活するムエタイ兵士の末裔が暮すタイの静かな村。ある日、村に現われた密輸組織に2頭の象が連れ去られてしまう。村の青年・カームは、家族同様の象を救うため単身シドニーへと向かう。

 面白い。アクションの印象は前回の『マッハ!!!!!!』を超えなかったけど、変な印象は前回より大幅にアップ。

 『マッハ!!!!!!』でも「仏像はどこだ~!」とひたすら叫んでいたわけですが、今度は「象はどこだ~!」とまたもやひたすら叫びます。田舎の純朴な青年を強調しようというのか、いつでも何の考えなしにマフィアの家やら、アジトやらを正面玄関から「象はどこだ~!」と叫びつつ挨拶がてらに寄ってきたやつらをぶっ飛ばします。なんだこりゃ。

 それから、タイ人はいいやつ、外国人は悪いやつです。繰り出される悪者軍団のザコはタイ人っぽいのもいますが、主力メンバーは白人やら、黒人やら、モンゴリアン系のアジア人。『マッハ!!!!!!』では日本人の悪役が倒されてましたし。

 怒れば怒るほど強くなるというスーパーサイヤ人理論で、怒りに燃えると強くなります。とりあえず、集団に囲まれたら相手の手足を折ればいいということがわかりました。すさまじいSEがひたすら続きます。「バキッ、ボキッ、グシャ、グキッ・・・・・・」。折り重なって倒れていく悪者軍団。地獄絵図だ・・・・・・。

 体の大きなやつにはかなわないということで、なぜか両手に象の骨をくくりつけて登場したときには、一瞬ギャグなのかなと思ってしまいましたが、本気のようです。ムチを使う女(?)首領の卑怯さを示しつつ、自分もいざとなれば武器を使ってしまうところが素敵です。

 アクションシーンではやはり、光源氏みたいなローラースケート軍団との対決と、ノーカットで最上階までノンストップアクションで進んでいくシーンがよかった。とりあえず、次回作にも期待です。
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