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SF素人が空想科学小説に耽溺するブログ。

モラトリアム

   

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東宝映画だねー 『日本沈没』

   潜水艇「わだつみ6500」のパイロットの小野寺は、同僚の結城とともに、深海調査に乗り出していた。そこでふたりは驚愕の事実を発見する。このままいくと海底プレートの沈降で、日本列島が海に沈んでしまうことがわかったのだ。日本の危機が目前だと、ふたりを指揮していた地球科学博士の田所はほかの科学者や日本政府にSOSを出す。しかし、地殻変動は起き、火山は噴火、大地震が起こり、国民はパニックに陥る。

 ようやく見ました。

 まずは破壊シーン。なかなかよかったです。特に熊本城を岩が打ち抜くシーンや津波が押し寄せてくるシーン。東京の破壊シーンもなんか好き。破壊する楽しさに満ちていました。
 冒頭の字幕の出かたが平成ゴジラのそれだったので、ゴジラ映画で育った僕には嬉しかった。最初のスタッフの名前が出るところで、じっくり今ある日本の美や栄華を表現するところなど、日本への哀悼がつのってその時点で僕は泣きそうになってしまいました。しかし・・・・・・。

 登場人物設定はどうにかならなかったのでしょうか。トヨエツの田所博士と大地真央の文部科学大臣が昔の恋人だったとか、必要でしたでしょうか?あんな忠臣蔵の悪役みたいな臨時総理代行いるんでしょうか。
 最終的に小野寺は親を亡くした女の子と安部玲子と三人一緒にイギリスに行こうという嘘を玲子について、日本の完全沈没を防ぐために死地に向かうわけですが・・・・・・。「抱いて」と玲子にいわれるのですが、小野寺は「今はだめだ」と拒否。そのまま死にました。小野寺・・・・・・。これから死にゆく自分が彼女を抱いて汚すわけにはいかない(これも無理ある解釈だが)と思ったのか。それよりも不能だったのだろうか?という下世話な考えを僕は抱いてしまいます(別にベッド・シーンが見たかったわけではないです、たぶん)。

 結局、日本の領土はけっこう残ってしまいました。途中から、日本を救うために大規模な作戦が敢行され、プレートを引きちぎるというすごいことをやってのけます。こういう破局を救うために大規模な作戦・・・・・・というのは東宝映画の伝統に乗っ取っています。主人公が皆のために死ぬという展開に僕は思わず「芹沢博士~」と日本を壊滅に追いやろうとしていたゴジラを自らの身をも滅ぼしてオキシジェンデストロイヤーを持って海中に沈んでいった英雄を思い出すのです。
 結局、日本国民がどうのこうのいいながらも、草薙君は「守りたい人がいるんです」という非常に個人的な動機に終始し、ハリウッド映画と違い日本国民は日本が沈没からまぬがれても呆然としているだけ。その発表会場には国旗が一本。ナショナリズムとはほど遠いわが国の現状がわかってほっとはしますが、やはりいまいち盛り上がりにかけます。だけど、こういう民族性だもんねー。

 原作の味を表現しているとは言い難いが、「東宝映画」としては成功している。そんな感じを抱きました。どうせなら、きちんと沈没させてほしかったです。
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