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「悪魔の話」池内紀(講談社現代新書)

現われる時間は夜、好きな色は黒。人に禍いと死をもたらし、宇宙をも破壊しつくすすさまじい力…。世界の半分を支配する闇の帝王たちが物語るものはなにか?その誕生から性格、分類、材質まで、「悪魔」の観念が生みだした華麗な精神絵巻をよむ。(講談社現代新書:紹介文より)

 悪魔にまつわる色々なお話。
 僕の中のイメージ。SFによく出てくる契約魔の悪魔。オカルトホラーの悪魔たち(「エクソシスト」はホントに怖かった!)。「聖☆お兄さん」や「鬼灯の冷徹」などの神仏ギャグに登場する悪魔。
 この本では、キリスト教以前から現代までの「悪魔的イメージ」を辿る。

 原初の悪魔の絵画的イメージは、動物の合体や尻に目鼻があったりして怖い。「ベルセルク」の怪物や「デビルマン」の世界。そこから徐々に現在一般に悪魔だと認知される姿へと変遷していく。

 悪魔との契約の話も載っています。当然、僕の脳裏には星新一の悪魔との契約ショートショートが現れます。悪魔を呼び出す呪文までこの本には載っているんですよ!残念ながら「エロイムエッサイム」ではないんですが・・・。

 悪魔の総数についても議論があるようで、4463万5569だとか11兆もいるとか・・・どっちにしても多すぎ!

 後半は魔女の話となったり、錬金術の話になったり、さまざまな話題に脱線していくが、その脱線具合もまた面白かったり。似たところで、久々に渋沢龍彦の著作をまた読みたくなってきました。

 同著者の作品感想
  「幻獣の話」
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