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『ジブリの教科書2 天空の城ラピュタ』スタジオジブリ・文春文庫編

児童文学の系譜からみたラピュタの魅力とは?ドーラのようなイギリスの海賊はいたのか!?1986年公開の宮崎駿監督作品『天空の城ラピュタ』の奥行きを、森絵都、金原瑞人、夢枕獏、石田衣良、上橋菜穂子ら豪華執筆陣が読み解く。当時の制作現場の裏側からスタジオジブリ設立秘話まで、作品を十倍楽しく観るための決定本。(文春文庫:紹介文より)


 「天空の城ラピュタ」はスタジオジブリ制作の映画の中で最も好きな作品。
 そして、人生で見た映画の中で、最も好きな作品の一つです。

 出会ったのは中学二年生のとき、映画の公開から13年を経てからです。
 だから、この映画を公開時に見たという人に僕は憧れています。石田衣良の文章を読んでると、とてもうらやましい。そして、大きくうなずくのは、「ラピュタは宮崎駿とスタジオジブリにとって青春の一作」であり、「その弾ける幸福感が今も、ぼくたちの胸を打つことになる」という文なのです。なぜだか知らないけどじーんときてしまいました。

 面白かったのは、児童文学の系譜からラピュタを読み解く金原瑞人の文章。そうだ、ラピュタは二人の孤児の物語なのだ、とハッとさせられました。
 当然、荒俣宏の文章が面白くないわけがない。ラピュタのさまざまなモチーフを解析し、博覧強記ぶりを見せつけてくれます。夢枕獏の宮崎映画の登場人物は「全力」というキーワードにも大きくうなずきました。そしていつもどおり、大塚英志さんの文章にはねじ伏せられます。

 「ラピュタ」がもっと好きになれる本です。
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