ジャズのお話が多いですが、詳しくないのでサッパリです。
おもしろかったのは中島梓氏との対談で、七瀬三部作が「それぞれ一つひとつ違いますから」と述べている部分で、シリーズものが苦手だとおっしゃっています。確かに、常に新しい手法を模索している作家が、繰り返しの物語であるシリーズを続けるのは難しいのでしょうね。パロディであったり、小説作法などが書かれていたりして興味深いです。
岸田秀氏との対談では、「夢」をテーマにユングやフロイトなどのお話をされていて、精神分析に興味がある身としてはなかなか面白い。山下洋輔氏との対談では、『虚人たち』の空白の部分の裏話をされていて、面白かったです。
本書が唯一の対談集になるだろうとおっしゃってますが、もう一冊でているので、また読み返したいと思います。
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