やぎさわ景一の新連載がチャンピオンレッドで始まるそうです。
ちょっぴり期待しています。「誰、それ」という声が聞こえましたので説明しますと、やぎさわ景一は『浦安鉄筋家族』の浜岡賢次の元アシスタント。『浦安』の巻末おまけマンガ「ヤギくん」や本編でもその姿を見ることができます。「少年チャンピオン」で03年~05年まで連載を行っていました。題名は『ロボこみ』です。
転入してきて、ようやくクラスの雰囲気にも慣れてきた石上勇介だったが、気になることがひとつあった。隣の席の女の子
がどう見てもロボットにしか見えないのだ。顔にはネジがたくさんついているし、頭にはガンダムのようなアンテナがついている。名前は
鈴木ロボ子。しかし、周囲の人間は彼女がロボットであることにまったく気づいていない・・・・・・。という不条理な状況を描いたギャグマンガです。
このマンガの素晴らしいところは
人外娘や変態娘がたくさん出てくることだと思います。その代表として、あらすじでご紹介したロボットの鈴木ロボ子がいます。歩くときの擬音は「
どみゅん」。基本ドジッ娘。戦闘仕様なのか体には各種武器が装備されています。口癖は「うりゅ?」。
次に大阪弁の非常に明るいキャラクター、ミニスカートのよく似合う女の子・・・であるが、よく見ると実は足がない
幽霊の桜木礼子。本人も周囲の人間も死んでいることに気がついていません。
恩返しのために石上の家に居候している
化け猫の黒井ねこ。ネコ耳にロリな服を着て、石上のことを「
ご主人様」と呼びます。
レズで
呪いが得意な天乃織江。石上の妹で
お兄ちゃん大好きな石上邑子。体力馬鹿で
冬でも水着のナルシスト園田真依子。
他にもたくさんの魅力的な女の子が登場します。女の子ばかりです。主要な登場人物で男というと、大岡と斉藤というキャラがいますが非常に影が薄いです。この構図はギャルゲーのそれと一緒です。しかも、主要な女の子のほとんどが石上に好意を抱いているのです。羨ましいとか思うのは間違いです。まず、石上は女の子たちの自分への好意にまったく気がついていません。次に石上は話のオチとして、
ほぼ毎回、最後には入院するはめになり、出席日数を先生に気にされるなんて場面すらでてきます。どちらかというとかわいそう。
さて、ギャルゲーというとはずせないのが「委員長キャラ」です。もちろん、このマンガは当然のごとくそれを装備しています。名前は神崎佳澄。なんかすごく
ギャルゲーにいそうな名前。本当は委員長は大岡裁という名前の男なんですが、なぜか副委員長の神崎さんをみんな「委員長」と呼びます。神崎さんはそれを気にしているらしく「わたしは委員長じゃなくて副委員長よ!」と語気強く主張します。ああ、なんだか
設定までギャルゲーです。でも、ベタ中のベタだからこそ破壊力は抜群。しかも、彼女は
ツンデレです。「変化球なんかいらないぜ、男は黙ってストレート勝負」と作者が思ったかどうかは知りませんが、非常に素晴らしいです。
さて、「少年チャンピオン」といえば『舞-乙HIME』の暴走ぶりが話題になっています。「少年チャンピオン」は『オヤマ!菊之介』や『エイケン』を連載していた少年誌の
治外法権です。『ロボこみ』でも時々、素晴らしい展開が繰り広げられました。
その一例。ホレ薬を間違ってのんでしまった委員長が体育倉庫で石上を誘惑。上着を脱いで
「初めては・・・石上君って決めてたから・・・」といいつつ
パンツを脱ぎ(!!スカートはつけたままなのがミソ)、ブラを外して女性上位でのしかかります(もちろんそこで寸止めというオチがつくわけなんですが)。っていうか、「ホレ薬」じゃなくて、それ「
媚薬」やんけ!
私、間違えておりました。ギャルゲーじゃなかったですね。これは
エロゲーの展開です。
そういえば、今週のサンデー(11号)では「ハヤテのごとく!」「兄ふんじゃった!」において、主人公が素晴らしい女装をみせてくれました。『ロボこみ』でも石上君が女装をします。そして、もちろんその先には
アレな展開が待ち構えています。興味をもたれた方はぜひお読み下さい。
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