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宮崎駿の凶暴なまでの妄想が吹き荒れる! 『宮崎駿の雑想ノート』

031c5986.jpg 本日は息子の吾郎氏が監督を務める『ゲド戦記』の公開が迫っている宮崎駿の作品を取り上げます。題名は『宮崎駿の雑想ノート』。『月刊モデルグラフィックス』に不定期連載されたものに書下ろしを加えたもの。

 宮崎駿が虚実ないまぜに描く現代戦争絵巻。

 宮崎駿のミリタリーマニアである部分が発揮された楽しい戦争もの。
 漫画カテゴリーに含めましたが、漫画になるのは第9話『特設空母安松丸物語』から。ですが、それ以前の話もめっぽう面白い。特に『多砲塔の出番』。多砲重戦車「悪役一号」が町を押し潰し進撃する途中戦利品として女の子をかっさらっていく。そこを少年兵が助けに行くという宮崎駿の十八番の展開。この少年少女の物語はどうやら『天空の城ラピュタ』に引き継がれた模様。
 漫画で一番面白いのはやはり『最貧前線』。日本の敗戦直前、漁船を改造した船でアメリカの戦闘機に立ち向かう日本のおじさんたちを描く傑作。圧倒的な火力の差を知恵と原始的な技術で切り抜けるおじさんたちの不屈の精神に感動。
 同じくらい面白いのが問題だらけの巨大爆撃機と戦車を整備して整備して整備しぬくハンス整備兵長の物語。今度は不屈のゲルマン魂で感動。
 『紅の豚』の原作『飛行艇時代』も収録されており、こちらも大変面白いです。
 いずれも敗戦国(日本・ドイツ・イタリア)である人間を主人公に据えていることから、「楽しい戦争」を描きながらも、宮崎駿が実際の戦争を虚しいものだと考えていることがわかります。
 宮崎駿の創り出すメカ、ガンシップ、ゴリアテ、タイガーモス号、バカガラス等がかっこよく本当らしく見えるのはこういったミリタリーの知識が基礎になっているのですね。宮崎駿の違った一面が見られるエンターテイメント作品です。
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