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SF読もうぜ(122) アイザック・アシモフ『火星人の方法』

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アイザック・アシモフの短編集。



『火星人の方法』

 宇宙船の「殻」の回収作業をしているロング。火星に住む彼らを地球の政治団体の代表者らは、根拠のない理由で「浪費者」と呼ぶのだが・・・・・・。

 火星人の気持ちを表現した気持ちいい一作。火星で生まれた人は、火星が故郷ですものね。無重力空間での遊泳の様子が素晴らしい。現在、『機動戦士Ζガンダム』を鑑賞しているのですが、宇宙コロニーに住むエウーゴや、カミーユの気持ちはこんな風なんだろうなあと思いました。

『若い種族』

 ヒョロとアカは、不思議な小さな生物を見つけて、こっそり飼育するのだが・・・・・・。

 うーん。あまり子どもたちの性格が好みではないので、微妙な感じですね。僕はいたずらっ子より、『ピーナツバター作戦』のような純な子どもが好きなので。オチもなんか最初のほうにわかってしまったし。

『精神接触』

 死に瀕した太陽のために地底に撤退した種族が、生き延びるためにとった行為とは・・・・・・。

 うーん。これもあまり好きではないかなあ。ちょっと、宇宙人の精神がいけ好かないと思ってしまった。僕って、心狭いのかなあ。

『まぬけの餌』

 惑星ジュニアの植民団全滅の真相を探るため政府から調査団が派遣された。その中には、「記憶機関」の少年も含まれていた。

 いやー、面白かった。『神々自身』でも見られた科学者の虚栄心や意固地さに立ち向かっていく物語。それに、なんでもあらゆる知識を記憶してしまう、人格のいびつな青年を交えて、物語の複雑さに一役添えている。最後の裁判のところでは、興奮に打ち震えてしまいました。マークには感情移入してしまいました。余韻を残すラストがグレートです。

 総評:アシモフの作品に、僕はけっこう、うーん?とクビをひねってしまうものも少なくないのですが、価値観がはまると物語がすごく面白く感じます。科学的な裏づけが物語りに、リアル感を与えてくれるので、ツボにはまれば没入してしまいますね。
 『まぬけの餌』の場合、まあ、作者が意図したことではないでしょうが、現実に適応できず、知識欲だけが旺盛な記憶機関のマークにかなり感情移入してしまいました。オタクというのは概してこういう精神構造の持ち主だと思うので。
 アシモフの他作品の感想
  『神々自身』
  『火星人の方法』
  『サリーはわが恋人』
  『鋼鉄都市』
  『はだかの太陽』
  『永遠の終り』
  『ファウンデーション』
  『ファウンデーション対帝国』
  『第二ファウンデーション』
  『ファウンデーションの彼方へ』
  『ファウンデーションと地球』
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