無数の不思議な光。一斉に森から逃げ出す動物たち。そして、二手に分かれて行動する4人を次々と異変が襲う!ジョーンジーが招き入れた遭難者はトイレで断末魔の声をあげ、ヘンリーとピートは、雪道で謎の女を轢きそうになる。彼らの脳裏に一様に浮かんだのは、少年時代に悪ガキたちのいじめから救った友人ダディッツのこと。その頃、彼もまた、4人に迫った危機を感知していた!
怖い・・・・・・けれど、ユーモラス。
ビーヴァーが死んでしまいました。ああ、4人ともに助かってほしかった!人間の死に様というのは、綺麗なだけで終るものではありませんね。こういう少し間の抜けた死の訪れもあるのでしょう。
物語展開的には、典型的な寄生エイリアンものです。B旧映画でよく見るような。ただ、人物の書き込み等のテクニックで安っぽく見せないところがさすが巨匠。ぬらりとした鼬のような寄生体が飛び出てくるところ、そして、そいつを便器の中に閉じ込めているところが怖いし、コントのような状況でおかしかったです。
同時に過去のできごとが挿入され、ダディッツという知的障がい児との交流が描かれます。この子のおかげで、彼らは線が見えるように――超感覚を身につけることができたということです。なんとなく、ディックの『火星のタイムスリップ』なんかを思い出すようなお話です。少年たちの気高き姿というのはいいですね。
さあ、そして第二部に入って急展開。全巻に登場していた軍隊が、その内部から描写されます。冷酷なカーツという司令官を頭に、人々を虐殺する軍隊。感染源を抹殺するためとはいえ、すさまじいことをやっています。
さあ、そして、エイリアンと幼馴染組の対決が始まります。ヘンリーはお定まりにガソリンで焼死させKO。しかし、ジョーンジーはグレイマンに体を乗っ取られ、ピートは鼬くんに関節を決められて、敗北。今後、どのように反攻していくのかが、ただただ気になるので、速やかに3巻に移行します。
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