忍者ブログ

SF素人が空想科学小説に耽溺するブログ。

モラトリアム

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

SF読もうぜ(41) コードウェイナー・スミス『ノーストリリア』

be68a530.jpg 時は〈人間の再発見〉の第一世紀。シェイヨルの星が、リンゴを服の袖でこするように磨かれていた時代。銀河随一の富める惑星ノーストリリアで、ひとりの少年が地球という惑星を買いとった。少年は地球へやってきて、なみはずれた冒険を重ねたすえに、自分のほしいものを手に入れ、ぶじに帰ることができた。あんなことは一度あっただけ。二度と起こらないようにわれわれは手をうった。お話はそれだけだ。さあ、これでもう読まなくてもいい。ただ、こまかいところは別。それはこの本のなかに書いてある。ひとりの少年が出会った真実の恋と、手に汗にぎる冒険の日々が・・・・・・。

冒頭から、ものすごく引き込まれました。まるで、御伽噺のような語り口で始まる。もちろん内容も御伽噺なんだけど。

 地球を買った少年・・・・・・。それも十六年の少年期を何回もやり直している。そして、ノーストリリア人の奇妙な生活様式。コンピュータ一つで、たった四時間とちょっとで、史上最も裕福になったロッド・マクバン。テレパスの能力に欠陥があるのをコンプレックスにしている彼は、感情移入できるキャラクターでした。

 そして、次々に登場する聞き覚えのある名前。盗賊ギルド、ヴォマクト家、ロードジェストコースト、ク・メル、ド・ジョーンズ、『アルファラルファ大通り』のポールなどの再登場・・・・・・。様々な断片が散りばめられており、見知らぬ固有名詞には、スミスの死のために書かれなかった歴史に思いをはせる・・・・・・。
 「中国、日本、フランス、ドイツで成長期を過ごし、すでに十代後半には六ヶ国語に通じていた」コードウェイナー・スミス=ラインバーガー博士の広範な知識や、複数の文化的背景が、このような壮大な世界を作り上げたのでしょうか。

 物語全体が、ハートウォーミングなやさしさに包まれている。そんな、印象を受けました。とにかく・・・・・・素晴らしかった!
PR

COMMENT

NAME
TITLE
MAIL(非公開)
URL
EMOJI
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
COMMENT
PASS(コメント編集に必須です)
SECRET
管理人のみ閲覧できます

TRACKBACK

Trackback URL:

カレンダー

04 2017/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

フリーエリア

カウンター

アクセス解析

プロフィール

Copyright ©  -- モラトリアム --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]