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SF読もうぜ(282) 小松左京『小松左京自伝 実存を求めて』

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小松左京の自伝。


 うーん、基本的には『SF魂』を読んだときに了解している事項が多かったので、二千五百円出して買うこともなかったか?という疑惑がわいてきました。

 ただ、第二部を読むにあたってその考えは払拭されていきました。代表作に関してけっこう細かく語られているし、なによりインタビュアーが小松作品を理解した上、研究した上で質問しているので、深い部分にまで踏み込まれています。ただもう少し、ユーモアものに関して、紙幅を割いてほしかったです。でも、これは個人的な嗜好なので文句は言いますまい。

 小松左京の思考実験性というか、思想性のよく表れた作品群について、少しでも理解できることができてよかったと思います。ただ、僕はまだ代表作の中でも読んでいない作品がたくさんあるので、この本に対する正しい評価が下せる立場にはありません。すべては小松左京全集を読み終えてから、この本を読み返した後にしなけりゃならんでしょう。ただ、あの全集値段が高いものなあ(泣)。

 巻末には年表や代表作の梗概、索引がついていてお得。高橋和巳についてもかなり長い文章があり、「内向の世代」ときくと腰がひけてきてしまいますが、今度読んでみようかなあと思います。
 SFに賭けた先駆者の熱い思いが伝わってくる一冊です。
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神保町SF巡り

  • by ヌル
  • 2008/04/04(Fri)22:47
  • Edit
こんばんは、A・T様。
今日、東京は神保町を練り歩き、ハヤカワSFを何冊か買いました。
掘り出し物は、R・シェクリィの『人間の手がまだ触れない』と『標的ナンバー10』、P・レスリーの『インベーダー④ 三葉虫の夜』、光瀬龍の『墓碑銘2007年』と『異境』です。
また、60年代のS‐Fマガジンも四冊入手しました。
ここに紹介されていた光瀬龍の『マグラ!』と、『星と砂』の掲載誌の他に、同じく光瀬龍の『シンシア遊水池2450年』と、平井和正の『サイボーグお鷹』の掲載誌を手に入れました。今読んでいるSFが終わったら、読んでみようと思います。
ではまた。

古書店めぐりに憧れます

  • by A・T
  • 2008/04/07(Mon)20:37
  • Edit
 僕はもっぱらインターネット古書店を利用していますが、あの古書店特有のにおいが大好きなのですね。並んだ本の中から自分の興味あるもの、掘り出し物を見つけたときの快感っていうのは、とてもよいものです。福岡の古書店は純文学関係や古典籍を扱っているところが多いので、SFはなかなか見つかりません。うらやましいかぎりです。
 『標的ナンバー10』は僕も気になっています。『マグラ!』はとても愉快なお話で、日本SF史上に残る?怪作だと思います。どこの出版社か忘れましたが、怪獣小説傑作選にも入っていて、しかも光瀬龍の『マグラ!』に関するエッセイも収録されているとのことなので、手に入れて読んでみたいと思っています。『マグラ!』は挿画にも心奪われるものがありました。

SF紹介 ―半数染色体―

  • by ヌル
  • 2008/04/08(Tue)18:31
  • Edit
僕の記憶が正しければ、『マグラ!』とそのエッセイが書かれた本は二冊あります。
一冊は河出文庫の『怪獣文学大全』という本です。実は僕は最初、その本で『マグラ!』を読みました。もう一冊は『大怪獣文学館』というエッセイ集で、『マグラ!』の解説と挿絵があります。
『マグラ!』は数ある光瀬作品の中でも、かなりの異色作だと思います。(光瀬氏は、怪獣映画は余り好きではないそうです)でもマグラの生物感は良く出ているし、電撃を防ぐため非伝導体のグライダーを使って攻撃するアイディアは面白いと思います。若しかすると光瀬作品中、一番の娯楽作かもしれませんね。

さて、今回のSF紹介はジェリー・ソールの『半数染色体』です。
主人公の事件記者トラビスは、入院している病院内で、一人の死に掛けた老人を殺そうとする少女と遭遇し、追い払います。しかし老人は全身真っ黒になって、死にました。その日以来、町のあちこちで人間が真っ黒になって死ぬ奇病が流行します。奇妙なことに、この病気は男性のみに感染し、女性の患者は一人も出ませんでした。独自の勘と情報網を使って調査を開始したトラビスは、事件の裏に恐るべき秘密結社の存在があることを知ります。
その組織は半数染色体―つまり父親なしに人工授精で生み出された、特殊な染色体22Ⅹを持つ女性だけで結成されており、男性のY染色体のみに影響する放射線をばら撒いて男を皆殺しにし、女性だけの新世界を作り出そうと言うのです! 最初に死んだ老人は、その組織の秘密を知っていたために狙われたのです。トラビスは病院で会った少女―半数染色体でありながら、組織の行動に疑問を持つベティとともに、組織に立ち向かうのでした!
これも一種のミュータントものと思われますが、今で言うクローン技術や遺伝子操作に通じるものがあります。サスペンス色も強く、ハラハラしながら読み終えました。
ではまた。

怪獣少年でした

  • by A・T
  • 2008/04/09(Wed)08:20
  • Edit
 「半数染色体」はかなりけれん味の強い物語みたいで面白そうですね。女性恐怖の物語はSFにもけっこうありますが、それが極端化したものでしょうか。ウィリアム・テンの「男性の叛乱」や筒井康隆の「懲戒の部屋」、村田基の「フェミニズムの帝国」など男性が女性に抑圧される物語が思い浮かびます。

 僕は平成ゴジラを中学生まで見続け、旧ゴジラもけっこう見ているので、『怪獣文学大全』などはストライク・ゾーンだと思います。教えてくださってありがとうございます。

 また『S-Fマガジン』も読み始めました。「それはちがうんじゃないか?」と思うことや賛同がありましたら教えてください。ではでは。

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