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SF素人が空想科学小説に耽溺するブログ。

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SF読もうぜ(136) 『S-Fマガジン』1963年1月号 第2回 日本SFコンテスト 受賞作 お茶漬の味

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高村とし『二十一世紀の夢 二〇一三年の正月料理』

 スイッチひとつで料理できちゃう。あと五年では無理でしょう。昔の料理ができる人が人間国宝になっている。その人間国宝が実は時代に取り残されているだけの人っていう設定がいい。

シャイコンⅢ・レポート

 一九六二年の世界SF大会はシカゴ。ヒューゴー賞は長篇ハインライン「Stranger in a Strange Land」(『異星の客』)、短篇オールディス「"Hothouse" Series」(『地球の長い午後』)、放送ドラマ「The Twilight Zone」、画家エド・エムシュ、SE雑誌「Analog Science Fact & FIction」同人誌「Washroom」です。二人の日本人画家が賞をとっています。今年のSF大会は日本だそうですねえ。

サイエンス・スクリーン

 「世界原子怪獣三大傑作集」という三本立てが封切られたそう。なんかゲテモノ映画っぽいなあ。題名は『吸血原子蜘蛛』『原子怪獣と裸女』『美人島の巨獣』・・・・・・。B級だな。

マレイ・ラインスター『太陽に挑む』

 太陽面爆発により、放射線が宇宙に降りそそぐ。これを回避し、月基地の活動を存続させるため、ブラムウェル博士のスクリーン改良は不可欠だった。しかし、博士はなんのかんのと理由を出して、宇宙へ飛び立つことを無意識に拒否しているようなのだ・・・・・・。

 なかなか面白かった。博士を宇宙に連れ出す方法がいいですね。最後の種明かしはなんだかなあという感じもしないでもないですが、よかった。

エアンド・ビンダー『ロボット誕生』

 君たちは私をモンスターと呼ぶ。しかし、それは間違いなのだ!私はフランケンシュタインの怪物ではないのだ・・・・・・。

 『アメージング』誌1939年発表。ロボット小説の転換点だそうです。アシモフにも影響を与えたとか。なかなか面白かったです。原題は「I,ROBOT」です。

光瀬龍『墓碑銘2007年』

 どんな苦しい旅程からも、死をまぬがれて帰還してきた宇宙飛行士、トジ。彼はペットの火星の砂トカゲと別れ、また新たな飛行へと旅立つのだった。

 まあまあ面白かった。ただ、ペットの名前がペンペンでちょっと気がぬけた。ペットにベタベタしすぎの主人公にも、なんだか笑っちゃった。

平井和正『革命のとき』

 精神改造機に追い詰められた詩人たちは、必死に祈った!機械からの自由を求めて・・・・・・。そして、現在・・・・・・。

 一種のタイム・トラベルものかな。あんまり、面白いとは思えなかった。機械に対する考え方がちょっと古いなあと思ってしまいました。

矢野徹『裁くのはだれか』

 ゴンドー・ゴローシリーズ。前作で捕まった犯人の弁護を引き受けることになったゴンドー・ゴロー。そこには意外な真実が隠されていた・・・・・・。

 現代的なテーマをうまくSFに融合している。面白い。障害者に対する描写が、不快な気分にさせるところもあるけれど、時代的にしょうがないのかな。途中、奴隷として働かされているサイボーグのなかに、法師新一という作家が登場します。その人の書いた作品は『仏さまのいる地獄』『ダッコちゃん』『天然美人』などだそうです。わははは。

ロバート・A・ハインライン『時の門 第一部』

 ボブ・ウィルスンは部屋を閉め切って論文に取り掛かっていた。しかし、そこに「時の門」を使って、背後から突如男が現われたのだ・・・・・・。

 面白ーい!伏線を回収するたびに、「おー」と思ってしまいます。タイム・パラドックスを扱った作品ですが、わかりやすい展開で楽しい。ドラえもんにも同じような話があったけど、これの影響を受けているのかな?

SFその揺籃期

 海外SF雑誌の解説。

さいえんす・とぴっくす

 指先きに乗る"明日の本"(米)の記事。ミニカード・システムにより、指先に乗るサイズの本ができた、と。今では、何百、何千の本の情報をマイクロチップに詰め込むことができるんですから、格段の進歩なんですねえ。

斉藤守弘『サイエンス・ノンフィクション〔14〕未来人の能力ESP』

 精神エネルギーψ(プサイ)と呼ばれるものが存在するとおっしゃっています。もちろん、千里眼の三船千鶴子の話も出てきますよー。

草下英明『スペース・ファンサイクロペディア⑰消えゆくスターたち』

 星の消滅の様子について。

小松左京『お茶漬の味』

 長い宇宙での旅を終え、地球に帰還してきた吉岡艇長以下の宇宙飛行士たち。彼らが太陽系に帰ってきて見たものとは?

 純文学から足を洗いたいと思ってSFを書き出したのだそうですが、その純文学っぽいところが、小松さんのよさだと僕は思います。けっこう、写真ではまだ痩せています。ただ、本人が述べているような「味覚による文明批評」にはほど遠いできかなあと思いました。テーマがいろいろバラついていて、ちょっと読みづらかったです。老人の長い一人語りが、一人よがりな感が、少ししました。

 総評:ベストはハインライン『時の門』。来月の二部に期待大。ゴンドーゴローは面白かった。あとは、少し、平凡だったかなあ。来月は三周年記念号だそうです。
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