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SF素人が空想科学小説に耽溺するブログ。

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SF読もうぜ(141) 『S-Fマガジン』 特集 宇宙病!

img072.jpg 1963年5月号

塀和勉『二十一世紀の夢 流れる缶詰』

 世界の食糧危機は缶詰で解決だ!人種差別も缶詰で解決だ!ということらしいです。ところが缶詰に入っているガスのおかげで人類が絶滅・・・・・・。この人は見開きの広告ページの逸見山陽堂の企画部の人らしいです。異物が入っていることは、宣伝になるんでしょうか?来号からこのコーナーは、公募になるそうです。

小松左京『失格者』

 新聞記者の主人公は部落に鬼が出たという連絡を受け、急遽車を走らせるが・・・・・・。

 田舎村の排他的な感じが、いいです。ただ、後半の種明かしなんかは、微妙な感じですね。

人気カウンター

 飛んでいる号の間に、知らないコーナーが始まっていました。どうやら、各号の作品の順位をアンケートでつけるという方式。途中経過で、①表面張力②時の顔③銀河帝国④火星で最後の・・・・・・⑤子供が泣いている だそうです。

光瀬龍『シティ0年』

 シティでは、伝染病で人々が次々と倒れていった。ドームの外は虚無であり、なにもないといわれている。どこへ、彼らはいけばいいのか・・・・・・。

 うーん・・・・・・。微妙かなあ。

山口裕一『海馬病』

 新聞記者の本村は交通事故の増加に、ある疑いを抱いていた。これは病気なのではないかと・・・・・・。

 面白かった。突然、運転する方法を忘れたり、精神的な病気です。しかも、これが伝染性である、と。自分も時々、ゲシュタルト崩壊というか、頭真っ白になったりするので、この恐怖、わかるなあ。後半、ゾロゾロ歩く人々がゾンビを連想させていいです。

マレイ・ラインスター『禁断の星』

 官僚機構の発達で、うまくまわらなくなった世界。書類の不備で、持ち込まれた病気で、女性がばたばたと死んでいった。ある星で予備役の待機をしている主人公は、交通遮断命令を無視して飛ぶ宇宙艇の撃破を命じられる。しかし、その宇宙艇の中には・・・・・・。

 まあ、面白いのは面白いのですが。官僚の書き方が、あまりリアリティないなあ、と。これだけ、デフォルメして書くなら、話全体をコメディにしたらいいのに、と思ってしまいました。このシリアスさの中では、浮いてしまう感じがします。

手塚治虫『SFファンシー・フリー』

 際限なく増え続けるコロッケが現われた。最初、食料事情が改善されたと喜んでいた人々も、コロッケに世界が飲み込まれることに恐怖しはじめた・・・・・・。

 『ドラえもん』でどら焼きが際限なく増え続ける話もありましたねえ。なかなか面白かったです。

さいえんす・とぴっくす

 モーターのない電車(英)リニア・モータカーのことですね。小学生の時、学年雑誌でその仕組みを見たとき、なんかすごいはまってしまって、大好きなんですよね。

長島良三『S・Fらいぶらりい』

 G・ランジュラン『反世界の小説』の紹介。ちなみにフランスのSF雑誌『フィクション』によるフランスSFベスト10は、①モーリス・ルナール『青い危険』②フランスシス・カルザック『どこにも存在しない人々』③ルネ・バルジャベル『軽はずみな旅行者』④シャルル・アンベール『神々の誕生』⑤ジャック・ステルヌベール『空間の奥にある出口』⑥ジェラール・クレェン『星々への階段』⑦シャルル・アンベール『もうせん苔』⑧ジョルジュ・ランジュラン『反世界の小説』⑨アンドレ・モーロワ『不可能な世界』⑩モーリス・ルナール『神の僕、レルヌ医師』だそうです。どれくらいが邦訳されてるのでしょう?

大伴秀司『SFを創る人々 その1 安部公房氏』

 なかなか興味深い記事です。安部氏としては、SFかどうかは意識しないで、「仮説の物語」を書きたいということ。文学に突破口を開くものがあれば、それはSFだろうと仰っています。

斉藤守弘『サイエンス・ノンフィクション〔17〕地球に巣食う』

 特集にあわせてウイルスのお話です。ペストの予防服が怖くていい。

日下実男『海洋物語』

 海洋物語4です。

アラン・ネルスン『ナラポイア』

 被害妄想ならぬ、被恩妄想にかかったという患者が、病院にやってきた。

 まあまあ、面白い。ですが、着想だけの作品だけのような気も。

キャサリン・マクリーン『接触汚染』

 宇宙船エクスプローラ号が到着した惑星には、美丈夫の青年がいた。彼が宇宙船に招じ入れられたとき、恐ろしい病気が・・・・・・。

 これは『冷たい方程式』という短編集にも収録されていました。後半にかけてが、実に面白い作品です。

『銀河帝国―ファウンデーション建設篇―』

 サルヴァー・ハーディンの章の後半です。

 総評:ベストは『接触汚染』です。初めて読んだのは傑作ぞろいの『冷たい方程式』。この短編集は『SFマガジンベスト』と銘打たれてありますんでねえ。
 SFらいぶらりいで紹介されているジョルジュランの短編集は異色作家コレクションで邦訳されているので読んでみようと思いました。
 3月4月号が読めなくて、残念ですが、続き物が『銀河帝国』(ファウンデーション)だったので、読んでいたのでよかったです。

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