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SF素人が空想科学小説に耽溺するブログ。

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SF読もうぜ(182) 『S‐Fマガジン』1965年3月号

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1965年3月号


草下英明『SF宇宙生物学講座 宇宙は生命に満ちている』

 今度は水星や金星の生物について。

ロバート・シェクリイ『徘徊許可証』

 立派な市民としてトム・フィッシャーに課せられた義務は、考えてみれば簡単なことだった。盗みをはたらき、人を殺せばいいのだ!

 なかなか面白い。市長の考え方が、ちょっと笑えてきます。ラストもなかなかほのぼのしてていいのではないのでしょうか。ただ、ほのぼのしすぎて印象が薄い物語になってしまいました。

眉村卓『クイズマン』

 プロのクイズ・マンは最も先端的な新職業だった。知識と反射神経のスターだった!

 うーん、僕は努力家が好きなんでねえ。こういうやつはムカつくだけですねえ。

J・T・マッキントッシュ『メイド・イン・USA』

 法の前には、人間の男とアンドロイドの女とは、まったく平等だった。二人の離婚裁判は、人々の関心を煽り立てた・・・・・・

 変則的なラブストーリー?こういう既成概念を覆す、というお話は大好きなので。アンドロイドの女性の聡明さもなんだか好きです。ラストもラブラブ。

ハル・クレメント『危険因子』

 地球の内部に住む生命体を、これほどリアルに描きだした小説は、かつてなかった!ハードSFの雄、クレメント初登場!

 うーん。僕は基本的にハードSFが苦手です。途中で、なんだか眠くなってきちゃう。

ネルスン・ボンド『感傷的な男』

 ウェイン・クラウダーには不可能の文字はなかった、最初の恒星宇宙船を建造することも、ついに彼はやってのけた・・・・・・!

 こういう金持ちがお金バンバン出して、宇宙船作るっていう話、ほかにもあったなあ。途中までは楽しめたけど、ラストは余計だと思いました。

伊藤典夫『SFスキャナー』

 コンビのSF作家のお話。

新着SF映画紹介 火星着陸第一号

 うーん、あまり面白祖会うには思えませんが。

さいえんす・とぴっくす

 テーブルの上の映画館(英) 今では普通にあるなあ。ノートパソコンあれば、DVDも見れるわけだし。

フレドリック・ブラウン『ショートショート・カーニバル』

『唯我論者』

 ウォルター・B・エホバは唯我論者だった。あるとき彼はなにもかもが嫌になり・・・・・・。

 これも、好きだなあ。すべてを覆したり、破壊したりしてしまうお話は大好きです。

『神さま』

 ピーターは天国へときた。

 あー、三回目にしてやっとわかった。そういうことか。

『ばかばかしい』

 
息子の部屋にあった雑誌のことで、夫は妻を叱った。

 なかなか面白かった。こういう自虐は好き。

『親善』

 
金星人は地球人との交流を拒否していた。一人の心理学者が友好関係をもとうと再びでかけるが・・・・・・。

 ちょっと笑いました。こういう異文化交流ものも大好きです。

『判決』

 
アンタレスの第二惑星で重大犯罪を犯したチャーリーは、死刑宣告を受けたのだが・・・・・・。

 こういう起死回生のオチというのは、ショートショートの醍醐味です。オチは読めたけど、よかった。

『ひなぎく』

 
マイクルスン博士は夫人を実験室に案内し、草花との通信の実験を見せるが・・・・・・。

 ブラックです。しかし、そこまでしなくても・・・・・・。

『回答』

 
多数のコンピュータを接続して銀河系の知識をすべて結合させようと試みた。そして、コンピュータが質問に答えた言葉とは・・・・・・。

『和解』

 その恋人たちはケンカをしていたが・・・・・・。

 ちょっと笑った。

『ひながた』

 
宇宙から巨大な生物が侵略してきた。しかし、彼らは人類のことを気にする様子もないが・・・・・・。

 なかなか楽しい。しかし、少しブラックな味もしますなあ。

星新一『隊員たち』

 撮影のためにやってきた惑星で、助監督はさまざまな雑用をしなければならないのだ。

 別に強烈なオチがあるわけではないけれど、全体の飄々とした感じが素晴らしい。星新一の本当の味って、実は小・中・高のときじゃなくて、けっこう年を経てからわかるものかもしれないです。

フィリップ・K・ディック『金色人』

 金色に輝くその肌は、あまりにも美しかった。神なのか、それとも獣か?超人類クリスは何を目論んでいるのか?

 これは面白いです。『ゴールデンマン』の題で、傑作集にも収録されています。数あるディックのミュータントものの中でも好きです。好きなんですけど、もてるやつは嫌いなもので。

アナトリイ・ドニェプロフ『繁殖細胞』

 皮膚から取ったたった一個の細胞から完全な個体としての人間を培養する技術が完成した。だが・・・・・・

 さすがにありえないと思ってしまうんですが、コピーたちの行動に笑ってしまった。老人になってしまった後の認識は、どちらなんでしょうかねえ。

イワン・エフレーモフ『22世紀の地球』

 惑星改造はいいことなのでしょうか?このときはいいことだった模様です。改造しまくり。

SF DETECTOR

 同人誌『NULL』廃刊。

小松左京『果しなき流れの果に』

 とばしました。

 総評:ベストは『隊員たち』。マッキントッシュも面白かったです。今月は突出した作品はなかったかなあ。まあ、それはとばした『果しなき流れの果に』になるのでしょうが。
 人気カウンター①ソラリスの陽のもとに②次元ロッカー③超新星の落下④仕事は終った⑤われらは孤独 うーん、『超新星の落下』は理解できなかったけれど、高いなあ。
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