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SF素人が空想科学小説に耽溺するブログ。

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SF読もうぜ(189) 『S‐Fマガジン』1965年10月号

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1965年10月号


野田宏一郎『SF実験室④宇宙戯画事始』

 「SFは絵だ!」ということです。ガニメデの猫人がいい感じ。

ジェイムズ・ホワイト『宇宙病院』

 星もまばらな暗黒の空間に浮かぶ巨大な宇宙病院―――その内部は銀河連合の全治的生命体に合せた生活環境と治療設備が整っていた!

 異星から運び込まれる患者の治療を行う、もちろん、異星人は身体構造が違うからそれは大変なことになる。最終的には恐竜の治療?を行うわけですが、宙を舞う恐竜という一種異様なイメージにやられました。

コーリン・キャップ『ラムダ・1』

 この空間と並存する別の空間―――タウ空間を航行中の旅客船が、突如前代未聞の遭難事故に見舞われた。だが、救出手段はないのだ!

 タウ空間理論が面白かったです。原始と原始の間を・・・・・・?細かいところはわからないけれど、それは速そうだ。後半の不思議空間の様子もなかなか楽しめました。

松谷健二『ドイツSF界の現況』

 うーん、聞いたことのない名前ばかりだ。翻訳点数も少ないですねえ。やはり、日本と同じで真面目な国だからか。

光瀬龍『星の人びと』

 辺境パトロール船〈ロウランN〉が、小惑星カサンドラ12上で遭難していた200年前の宇宙英雄を救出した時から、悪夢は始まった!

 なかなか面白かった。船長は責任重大だなあと思いました。

伊藤典夫『SFスキャナー』

 ファンダムの紹介。

さいえんす・とぴっくす

 人間のビン詰め(米) ニオイ成分でからだの状態を診察するために、人間をビン詰めにする。ニオイで健康状態がわかれば、楽なんですがねえ。

日下実男『特別掲載 マリナー4号が捕えた火星の素顔』

 アメリカのマリナー4号が火星の近接撮影に成功。そのレポート。

福島正実『SF作家は失望していない』

 科学の大発見や成功があるたびに新聞等から発されるいわれなき「SF作家は残念に思うだろう」という放言に対抗する声明文。闘いますねえ。

大伴昌司『トータル・スコープ』

 新形式の映画の紹介。シネタリウムってなんか面白そうな感じ。

小松左京『果しなき流れの果に』

 とばしました。

SF DETECTOR

 星さん、小松さん、福島さんの本が発売になっています。日本SF確実に育っています。

アイザック・アシモフ『不滅の詩人』

 過去の大人物を呼び寄せることができると、博士は言い切った。彼はシェイクスピアを現代に呼び寄せたというのだが・・・・・・。

 釈迦に説法?でも、釈迦のほうがへこんでしまいましたが・・・・・・。

アーサー・C・クラーク『海にいたる道』

 人類の建設した最後の巨大都市の廃墟をおとずれたとき、少年は、地球の前途に破滅が待ちかまえていることを知った!

 うーん、好きです。こういう日常生活から抜け出して、芸術にのめりこんでいく人の話は好きですねえ。特に旅にでかけるところからが、すてき。

 総評:ベストは『宇宙病院』。クラーク、そして『ラムダ1』もよかったです。
 人気カウンター①果しなき流れの果に②美女ありき③東海道戦争④五月の晴れた日に⑤時間と泥 海外作品はC・L・ムーアだけ。それだけ、日本勢も力がついてきたということでしょうか。小松左京、強いです。
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