○
ジュール・ヴェルヌ『2889年』
2889年、世界の情勢を左右するほど発達した、新聞社の社長フリッツ・スミス氏の多忙な一日を追う。
コールド・スリープの概念など、すでにこの頃に現れているのには驚きます。でも、気候が一年中一緒じゃあ、つまんないと思うけどなあ。
☆
H・G・ウェルズ『新加速剤』
友人のジベルヌ教授が人間の神経を活性化し、通常の幾千倍も速く行動や思考のできる薬を開発した。作家である主人公は、教授と共に、その薬の効果を試してみるのだが・・・・・・。
超面白いですな。犬が降って来るというギャグも素晴らしい。こういった型の物語はよくありますが、これが原型なんですねえ。しかも、以降の作品より面白いというのはどうしたことでしょうか!
◎
オラフ・ステープルドン『火星-地球戦争』
第二期の人類のもとに、火星人が侵略を開始した。アメーバ状のその生物は十字軍的な神聖さをその戦闘に付加させ、幾度も地上を襲うのだ!
いやー、面白い。☆級の作品ですが、長篇の一部抜粋ということで、◎ですが、『最初の人々、最後の人々』はぜひとも読まないとなりません。
○
エドマンド・ハミルトン『フェッセンデンの宇宙』
久しぶりにフェッセンデン教授のもとを訪れた「わたし」は、彼が極小宇宙の模型を作ることに成功したことを知る。彼はその宇宙にさまざまな実験を試みるのだが・・・・・・。
うーん、傑作だときいていた割には楽しめませんでした。『太陽系七つの秘宝』を読んだときには、極小宇宙に非常な驚きを感じたものですが。なんだか、ありきたりな感もぬぐえないし、後味が悪い。期待しすぎたのかも。
△
C・A・スミス『プルトニウム』
秘薬プルトニウム(冥王星でとれるのでプルトニウムという。放射性物質ではない)を飲んだバルコスの目には、右に未来が、左に過去が見えるようになった。
うーん、微妙だ。結末もよめちゃうし。
岡俊雄『SF映画展望15 一九四〇年代のファンタジイ映画その1』
題の通り。
日下実男『地球物語(15)』
失われた陸地がテーマ。しかし、途中から、著者が目撃した明神礁の話に。デヴィス・ランドのお話が面白いな。
さいえんす・とぴっくす
犬に金属の神経を埋め込んだが、普段どおりの生活をしているって、ホントか?
△
海野十三『第五氷河期』
「氷河狂」と呼ばれる北見博士は、警視総監に世界中が「氷河期」になると予告する。
うーん、ジュブナイルみたい。もう少し細部を描写してくれないと。着想だけにとどまっている感じ。
△
海野十三『宇宙女囚第一号』
愛する絵里子との結婚を博士に反対されたうえに、博士は「僕」に、見せたいものがあるという・・・・・・。
うーん、題名で期待したのですが。『女囚さそり』をイメージしませんか?期待はずれでした。
アイザック・アシモフ『ニュートンに追いつき、追いこせ』
重力について語っておられる。
○
マレイ・ラインスター『倫理方程式』
巨大な宇宙船を発見した下級士官のフレディは、叔父の政治的圧力のために、その宇宙船の探索指揮官となった。その宇宙船には空気も、燃料も存在せず、そして、乗員たちは冬眠状態に入っていた・・・・・・。
なかなか面白いですが、やはり、結末には納得がいかない気も。けっこう、危険じゃないですかねえ。
△
ウィリアム・モリスン『スタア・スラッガー』
地球チーム、火星軍を相手に苦戦!敗色濃い最終回の表、しかし地球軍は最後のチャンスを摑んだ。二死満塁、一打逆転のチャンス!
野球もの。期待はずれでした。これならホーカの『くたばれスネイクス』の方が十倍くらい面白いと思います。
△
ロバート・A・ハインライン『宇宙の戦士 最終回』
うーん、父親と戦場であって、喜び合うなんて、なんか不健康な気がしますがね。平和ボケしている日本国民にはあまり合う話には思えません。
S・Fらいぶらりい
ヒューゴー・ガーンズバック『ラルフ 124C41+』の紹介。
鴨下信一『二十一世紀の夢 テレビ・二〇六一年』
うーん、夢がなくてつまんないですね。
てれぽーと
読者投稿コーナー。『品川区 星新一』さんが投稿しているのですが、本人でしょうか。寄稿者なのに。
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