出口泰生『21世紀の夢 ティーチング・マシン』
僕もティーチング・マシンで勉強してみたい。
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アイザック・アシモフ『正義の名のもとに』
摩天楼に囲まれた広場に一つの像がたっている。『動機ただしければ過つことなし』。像に刻まれているのはその文字と、アルトメイヤーが投獄された三つの日付だった。
うーん。これは、微妙だ。けっきょく、理想主義だけじゃ、なんにもできねえよ、と。あまり好きにはなれない話だ。
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エドモンド・ハミルトン『反対進化』
ある飛行士の言葉を信じて、生物学者二人とその飛行士は、カヌーで北ケベックの河を遡っていた。飛行士は上流でゼリー状の生物を目撃したというのだが・・・・・・。
うーん、こういったすべてを覆してしまう話もいいなあ。反対進化という言葉の響きもいい。最初の思い上がりが徐々に破壊されていくのが、楽しいです。
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A・E・ヴァン・ヴォクト『呪縛の村』
火星にたどり着いた探検隊だったが、事故により、一人しか生きのびることができなかった。ただ一人の生き残りジェナーは、火星人の村らしきところにたどりつくが、そいつが提供してくれるのは、地球人にはまったく合わないものだった。
面白い。途中で、地球人の食糧などを「村」に出させようとする主人公の苦闘がすごくいいですが、やはり、この話はオチがいい。
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フレドリック・ブラウン『電獣ヴァヴェリ』
ラジオ局に勤めているジョージ・ベイリイは、ラジオがモールス信号を流し出したのに気づく。それは宇宙空間のどこかから跳ね返ってきた、すごく昔の電気信号らしいのだが・・・・・・。
電気を奪われてからの生活の様子が面白いです。蒸気機関が主流になったり、テレビがなくなったことで、人間相互の関係が密接になったり・・・・・・。こういう、SF的事件がおきて、その社会的な影響をきっちり描かれている作品が僕は好きです。
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ヘンリイ・ノートン『夜が消える』
天文台に現れた不思議な小男。彼はある装置を組み立て始める。それは天文台の観測員たちには正体不明の奇妙なオブジェに見えたのだが・・・・・・。
うーん?特に感じるものはないですが。月を太陽にして、夜の部分を失くそうとする発想は面白いんですがねえ。
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光瀬龍『では次の問題』
ショート・ショート。未来の学校での先生の一人語り。
まあ、どうってことない作品かな。
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アイザック・アシモフ『楽しみ』
ティーチング・マシンが子どもを教える未来世界。トミイがホンモノの本を見つけ、マギイは昔の学校を空想する。
なかなかいい。未来の子どもは個人学習だけなんですねえ。しかし、社会性が育つかどうか、心配するところではあります。
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マレイ・ラインスター『大気を裂いて』
世界初の宇宙飛行士になるその日、マコーレイ中尉はどう考え、どう行動したか。
うーん、あんまり面白くないな。出発前の心理なんかはよかったと思うけど。
草下英明『スペース・ファンサイクロペディア⑩ I・C・O・M』
隕石で刀を作ったとか、隕石にぶつかられて倒れた女の子とか、面白いお話が多い。
斉藤守弘『サイエンス・ノンフィクション[7] 地球を冒すもの』
宇宙人の存在の可能性や、人類は隕石にこびりついた微生物が進化したものである説などを紹介。
石森章太郎『迷子』
セクシー・シーンあり、アクション・シーンあり、紙飛行機みたいな宇宙船で月に行っちゃいました。
さいえんす・とぴっくす
「電流で動物の行動制御(西独)」という記事が面白い。井上ひさしの『百年戦争』に登場する電気ネコを思い出します。
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平井和正『レオノーラ』
誤解で集団リンチされたケンは、人間恐怖症になった。妹のジュリは彼女のいない間のケンの世話をアンドロイドに託すが・・・・・・。
平井和正調全開。
そんなに白人が嫌いなのか?高校生の時、ウルフ・ガイシリーズを読んだときも、その白人嫌いに驚いたもんだけど、これは逆に白人への迫害視というか、差別視につながらないのだろうか?まあ、話自体は面白いんだけどねー。
グレーウィッチ・サフチェンコ・エフレーモフ・ドニェプロフ『ソ連SF作家未来を語る』
皆さんあきれるほど、明るく未来を語っておられる。でも、将来はやっぱり共産制だそうです。一番面白いのは新たに大陸を作っちゃう未来像。
『宇宙時代の人間生活―21世紀世界博覧会―』
シアトルで行われた21世紀世界博覧会のレポート。
『S・Fらいぶらりい』
マレイ・ラインスターの『忍び哭く小惑星』の紹介。
ジョン・W・キャンベル・ジュニア『月は地獄だ!』連載第二回
うおおおお。面白い。ついに食べ物まで作り出してしまった!必要は発明の母というけど、この人たち、すごすぎる・・・・・・。しかし、まだ、食糧泥棒がでてこない。泥棒は誰だ?
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