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SF素人が空想科学小説に耽溺するブログ。

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SF読もうぜ(123) 『S-Fマガジン』1962年9月号 特集 怪物・ベム・モンスター!

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中原祐介『二十一世紀の夢 明日の美術』

 将来は科学と美術が融合するそう。美術は鑑賞するより、実践するほうが盛んになるようです。それは、いいことかも。

サイエンススクリーン

 ブラッドベリ『火星年代記』映画化。フランソワ・トリュフォ監督だそうで。実現したのかな?

『SFマガジン同好会 例会レポート』

 手塚治虫氏のイラストが楽しい。火星人が混じってる。イタリア人の外国人記者を白一点と表記。

エドモンド・ハミルトン『樹のごときもの歩む』

 植物たちに変化が表れた。茎やツルが急激に伸び始め、根がなくなり始めたのだ。

 なかなか楽しいです。迫ってくる植物たちが不気味でよろしい。ところが、後半からの展開が、安っぽくて残念。

サミュエル・マーウィン・ジュニア『退場』

 襲い来るマンガードから人間を庇護してくれる異星人ロラム。奇怪な容貌だが、心優しい彼の言うとおり、地球人は建設を続けるのだが・・・・・・。

 人間の心を読んで、神話を作り変えてくれる前半部分がいいです。オチもなかなか楽しくていいです。

×リチャード・マティスン『男と女から生まれたもの』

 「ぼく」を両親は「おばけ」と呼ぶのだ。

 うーん?わからん、わからん。

スタニスラフ・レム『泰平ヨンの航星日記』

 博物館に寄贈する品々を整理していたヨンは、あるナイフにまつわるエピソードを語り始める。

 超面白いですわー。特に、殉教者について強い憧れを持っている宣教師が、スプラッターホラー並みの仕打ちを受けるところがグー。もう少し、気のきいたラストがあったら☆の評価だったんだけど。

眉村卓『わがパキーネ』

 留学生のホームステイを受け入れることで貰えるお金を目当てに、異星のユーカロ族の女性パキーネと同居することになった「私」。しかし、ユーカロ族は青白い皮膚にたるんだ皮膚の嫌悪感を催す外形だった。

 愛です。パキーネが去った後の、苦悩がいい感じに心に響きますね。恋愛は一種幻想であるというようなところも、なんだか好きです。

『<未封切SF映画誌上紹介> 盗まれた街』

 『ボディ・スナッチャー』として知られる映画ですね。これも、観ないといけないな。

斉藤守弘『サイエンス・ノンフィクション〔10〕 恐龍は現存する』

 古代の日本人は恐竜類を馬の代わりに使っていたという珍説に笑った。万葉集に「竜の馬を今も得てしかあおによし、奈良の都に生きて来むため」という歌があるからだそうだ。んなこたない。もちろん、おなじみのネッシー君も登場。

草下英明『スペース・ファンサイクロペディア⑬ ナメクジ宇宙人説』

 ナメクジ宇宙人が空から降ってきたら・・・・・・。というお話。

『全員本邦未紹介!スクリーンの怪物・ベム・モンスター!』

 映画『もぐら人』に登場するタピオカの怪物というのに笑ってしまいました。キモカワイイ怪物がたくさん。

クラーク・アシュトン・スミス『小惑星の支配者』

 火星上の過酷な生活で、精神の変調をきたした『月人号』の乗組員の中三人は宇宙の深奥に向けて、船を発射させた。彼らの中、一人は瀕死で小惑星にたどり着く。

 なかなかいいですね。特に小惑星に入って登場する生物がいい。その生活ぶりもなかなか面白いし、最後の主人公の慨嘆も好き。

マレイ・ラインスター『鍵の穴』

 月面上に生息する猿に似た生物に人間は襲撃されていた。その一匹を捕獲して、彼らの「裏切り者」に仕立て上げるために、ワーデンはバッチを飼育するのだが・・・・・・。

 これもインディアンと白人の関係性を置き換えたものなんですかねえ。ただ、ラストにSF的なオチが待っていてうれしかったです。なかなかいい作品だと思います。

石森章太郎『連載科学冒険漫画⑤迷子』

 火星に到着。娘がヤキモチ。ツンデレ?

さいえんす・とぴっくす

 「文字を読む実用電子頭脳完成」という文字と、イルカのソナー機能の記事が興味深い。

レイ・ブラッドベリ『われはロケット』

 その最新式ロケットは戦争に行くために生まれついた。しかし、今、彼は荒野に置き去りにされている。ロケット自身の語る彼の青春。

 無生物が語り手というなかなか珍しい一品。船の内部の様子を語るのが新鮮でなかなか楽しかった。最後をもう少し、感動的にできそうだけどなあ。

『世界一流監督に訊く あなたが原爆映画を作ったら?』

 ほとんど、全員が興味なさそう。記事として失敗では?

峰岸久『S・Fらいぶらりい』

 ジョン・ウインダム『トリフィドの日』の紹介。

A・E・ヴァン・ヴォクト『モンスター』

 この怪物を殺せ!だが集中する白熱光線を浴びながら、ミイラから蘇生したその劣等人種の男は平然と立っていた!

 うーん。面白いんだけど、意味わからないところがあるなあ。なんだかいろいろと説明不足な気が。

A・E・ヴァン・ヴォクト『地には平和を』

 原始地球に根をおろして銀色の巨木は待ち続けた。そのためにこそ創られたある目的を果たすために・・・・・・。

 なかなか面白い。植物の作用が古代の生物に与える影響が、やっぱり、面白かったです。ラストもなかなか皮肉がきいていていい。ただ、どうしてもアメリカ的だなあと思っちゃいました。

A・E・ヴァン・ヴォクト『野獣の地下牢』

 その不定形生物は貨物船に乗り込み地球を目指した。すべては数学者を手に入れ、火星に閉じ込められている自分の主人を解放するため・・・・・・。

 面白いっす。でも、あまり意味はよくとれていません。とりあえず、人類よりも文明が進んでいたはずの火星人が負数を知らないというのはちょっと強引な気がしました。でも、それを割り引いたとしても、T-1000型のような大活躍をみせる不定形生物がすてきで、面白いです。

 総評:ヴァン・ヴォクト特集。怪物といえばヴォクトということらしいですが、なかなかよかったです。しかし、どれも強引な展開だなあ。
 ベストは『泰平ヨン』。楽しすぎですよ。
 今回読んで、やはり動き回る植物はすてきだし、不定形生物もすてきだと再確認。現実では見ることのできないことを感じさせてくれるのが、やはり、SFの魅力だよなあと思いました。次号の特集は『時を飛ぶ』。時間ものだそうです。
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