草下英明『スペース・ファンサイクロペディア 最終回 太陽の奇説』
太陽黒点が増えると不景気になる、という説が面白い。
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光瀬龍『ソロモン1942年』
巨大な積乱雲を浮かべた南海の大空に、いま一機のグラマンとゼロ戦が決戦の時を迎えていた。そしてシティでは・・・・・・。
よくわからなかったけど、なんだか途中のテレパシー能力の中継所みたいなところがでてきて好き。
○
ヘンリイ・カットナー『第三のドア』
物語とちがって、現実の悪魔は魂などほしがらなかった。お前の肉が食いたい、というのだ。もし、彼が第三のドアを開けたなら・・・・・・。
なかなか面白かった。最後のオチはちょっとむりやりかなあと思った。あまり自然な流れではない。けど、現代的でクールなところがいい。
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平井和正『殺す男』
チャンプは格闘技界最強の男だった。最強であるがゆえに・・・・・・。
バイオレンス。とことん、血に飢えてますね、平井さん。これも踏みにじられるものの怒りが爆発っていう感じ。
大伴秀司『SFを創る人々 その5 光瀬龍氏』
「小学校一九三三年」という風に、光瀬氏の作品風に年代記が記されています。
日下実男『海洋物語』
9 新しい海の舞台。海底へ潜ります。
SF DETECTOR
『イルカ放送』ちょっと読んでみたい。ほかに川端康成の『片腕』が取り上げられている。
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マレイ・ラインスター『破滅が来る!』
いま、漆黒の夜空の一隅に、それははっきり見えた。一千億個の恒星の渦まく大星団、第二の銀河が死と破滅とを携えてくる姿だ!
略奪者と対決する様子がよかったです。戦争好きなもので(現実の戦争は嫌いですが)。最後の理論はよくわからなかった。
△
手塚治虫『SFファンシー・フリー 第六話 七日目』
なんか、よくわかんなかった。
さいえんす・とぴっくす
道路を背負った車登場。道路を自分で運んで、道のないところも走れるという車。なんか、おかしい。
野田宏一郎『SF英雄群像②ジョン・カーター エドガー・ライス・バロウズ作』
一作だけ読んだことあるけど、あまり好きな部類ではなかったなあ。紹介文読むと、面白そうなんですが。
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小松左京『影が重なる時』
T市で、自らの姿を見る人が続出していた。幽霊のようなそれは、こちらにまったく気づいてくれないのだが・・・・・・。
不謹慎ですが、こういう警句的なラストは好きなので。でも、本人しか見えないのはなぜだろう?
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アーサー・C・クラーク『おお地球よ』
父親が来るまで息子を連れて行った理由とは・・・・・・。
これも上の作とつながるような作品。ぽっかりと浮かぶ地球の姿が、眼前に浮かぶようで、好きな作品です。
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半村良『SFふぁんたじあ』
『マッチ売り』『うらしま』の二篇。徹底的に安っぽく演出しているのが、やや受け。
A・カザンツェフ『宇宙からの客が地球のドアを叩いている』
よくわかんない。
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アナトリイ・ドニェプロフ『私が消えた』
自殺を試みた男は、科学者に囚われて、経済のモデルケースにさせられる。
安部公房の『R62号の発明』に似たものを感じました。資本主義を風刺しているそうですが、いまいちよくわかりません。男女の関係が発展していくところが面白く感じました。
エドモンド・ハミルトン『時果つるところ』
今号も面白かった。
総評:えーっと、特に感想ありません。人気カウンターの順位は①時果つるところ②死都③虚像④卑弥呼⑤不適格だそうです。眠い。
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